ポンペイ滅亡
西暦79年。
イタリア南部の街、ポンペイが一夜にして滅びた。
ヴェスヴィオ火山が噴火したことによって発生した火砕流が、街全体を覆い尽くしたのだ。
時速100キロを超える速度で広がる1000度の熱風は人々に逃げる隙を与えなかった。
そうして命を落とした人々に火山灰が積もり、遺体だけが朽ち果てた為、空洞ができた。
考古学者がこれに石膏を流し込み、火砕流が街を襲った時の様子を再現しようと試みると…
そこには子供を守ろうと覆いかぶさるようにしている親の姿や、熱風で全身を焼き尽くされ、悶え苦しむ人々の姿が生々しく残されていたのだった。
ポンペイ - Wikipedia
内容はショッキングですが、一度読んでみることをお勧めします。
ポンペイ滅亡 基本情報
プレイ人数 : 2〜4人
対象年齢 : 10歳以上
プレイ時間 : 45分
2人でも結構楽しい。
しかしテーマが重苦しい上に直接攻撃の要素があるので、万人に受けるゲームではないかもしれない。
紹介を聞いて面白そうだと思ったら、是非試してほしい。
どんなゲーム?
前半はポンペイの街を発展させるゲーム。
後半は広がる溶岩から人々を逃すゲームとなっています。
要は二部構成のちょっと変わったゲームです。
ボード。
ポンペイの街と火山があります…🌋
もう既に溶岩が火口から溢れでており、こんなん早く逃げんほうが悪いやろ感は強めです。
一部はこんなカードをプレイして、自分のコマをボード上に配置していきます。
普通にデザインが好きです。
まず4枚配られているので、このうちどれか1枚をプレイします。
そして対応する番号の建物に書かれている丸い部分のどこかに自分のコマを配置します。
8番のカードをプレイしたので、8番の建物のどこかにコマを置く。
これを最初は繰り返していくだけなのですが、火山の噴火(AD79)の1枚目がオープンされた時、ゲーム性が少し変わります。
この火山の1枚目がめくられてからは、下のようなカードが登場します。(あるルールに従って山札は最初に作られているので、火山の噴火カードが出てくるまでは絶対に出てきません。)
オーメン!
これは前兆カードといい、これを引いたら即座に相手のコマを火山に放り込むことができます。ひどすぎる!
また、新ルールとして、縁者ルールというものが追加されます。
既に他のコマがある建物に自分のコマを置いた時、その建物に既にいたコマの数だけ自分のコマを追加で配置することができます。
配置のルールはいろいろありますが、だいたい同じ色の建物のどこか、もしくは中立の建物に置けると思ってもらえれば大丈夫です。
「中立の建物にコマを配置するには、この縁者ルールを使う以外に方法はないよ。」
「いっぱい配置した方がいいの?」
「一概には言えないねぇ。ゲーム終了時に生き残った人が多い人が勝ちだけど、同数生き残っていたら犠牲者が少ない方の勝利だからね。闇雲に人だけ増やしても全員逃すのはなかなか難しいし。」
そして2枚目の火山カードが引かれた時…
「どうするの?」
「こうするんだよ!」
今まで使っていた手札はもう使わない。呑気に人なんか配置している場合じゃないからだ。
「あっ、手札が!」
「もう繁栄なんて言っている場合じゃない!一刻も早く逃げなくては!」
手札は全部捨てて、もう使うことはありません。
そして、こんな溶岩タイルが入っている袋の中から合計6枚の溶岩タイルが配置されるまで順番に引いていきます。
それぞれボード上に書かれたイラストに対応したマークが書いてあるので、それに習って配置します。
同じイラストの物が出たら既に置かれた溶岩タイルに隣接するように配置します。
この時…
じわりと迫る溶岩。
「あっ…僕のコマが溶岩タイルに潰された!」
そうなってしまった場合はコマを逃げ遅れた人として火山の中に投げ込みます。
「ぐぅ、無念じゃ…。」
「イタリア人がそんなこと言う?」
6枚の配置が終わったら、6枚目の溶岩タイルを置いたプレイヤーの次の手番のプレイヤーから次の2つを行います。
A)溶岩タイルを引き、ボード上に配置する。
相手のコマが逃げにくい位置に溶岩タイルを配置しましょう。
また、時には直接相手のコマを消し炭にしてあげましょう。
ここがomenに次ぐ直接攻撃ポイント。この無慈悲な攻撃も仕方ないと割り切ってプレイできる人だけが、このゲームを楽しむのに向いている。
B)コマを2つまで移動させる。
通常、自分のコマを2つまで選んでそれぞれ移動させることができます。
移動させることによってボード上の門から町の外へ脱出できれば生還となります。
それぞれのコマの移動力は、今いるマスにいるコマの数に比例します。
3コマいれば3マス、2コマいれば2マス移動できるということですね。
「周りに人がいないとドンドン鈍足になっていくな。」
「多人数プレイだと妙な連帯感が生まれたりもするし、逆に抜け駆けして自分だけさっさと逃げ始めるやつが出てきたりするしで、なかなか面白いのよ。」
何れかのプレイヤーが最後の溶岩タイルを引いた時点でゲームは終了します。
盤面に残ったコマは全て火山の中に投げ込みます。
逃げ遅れですね…
最も多くのコマを生還させたプレイヤーが勝利します。
同数なら火山の中の犠牲者が少ないプレイヤーが勝利します。
最初は繁栄、最後は滅亡。2つのゲーム展開は飽きの来ない良システム、
あるタイミングを境に一斉に逃げ出す様が、不謹慎ではあるもののテーマにあっていると感じました。
テーマのブラックさから敬遠する人も少なくないとは思いますが、ゲームとしては非常に面白い為、僕もお気に入りのゲームの1つとなっています。
カードに書かれている情報は言語依存も無い為、日本語のルールさえあれば問題なく遊ぶことができます。
2人でも楽しい作品なので、是非プレイしてみて下さい!かなりおススメです。
相手にomenばかり引かれると少しムカつきますが、たかがゲームでギスギスしても仕方ないので運が悪かったんだと思いましょう…(笑)
ポンペイ滅亡 THE DOWNFALL OF POMPEII
- 出版社/メーカー: Mayfair Games
- メディア: おもちゃ&ホビー
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ポンペイ滅亡 The Downfall of Pompeii ボードゲーム日本語説明書付き
- 出版社/メーカー: Mayfair Games
- 発売日: 2017/09/01
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アンコールワット
カンボジア北西部に存在するこの巨大な寺院は、世界遺産であるアンコール遺跡のうちの1つで、クメール建築の最高傑作であると言われています。
プレイヤーは当時この寺院を作った神々の王となり、自らの土地を美しく整備します。
他プレイヤーの土地を原生林で覆い尽くし、自らの土地は水路を引くことによって守りましょう。
アンコールワット 基本情報
プレイ人数 : 2〜4人(2人が面白いです。)
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 30分
どんなゲーム?
ジャングルの中の土地(個人ボード)にタイルを配置していき、相手より美しい領土を作るゲームです。
こんなボードが1人1枚配られます。ついたてがくっつけられるようになっている面白いボードです。
そして各プレイヤーはトラ、噴水、彫像のコマを1つずつ受け取ります。
そして配置していくタイルはこんな感じ。
プレイ人数によって何枚かタイルを取り除く必要があるので注意しましょう。
タイルをよく混ぜたら、各プレイヤーは5枚ずつタイルを手元に置きます。
ついたての手前に持ってきて、相手には見えないようにしておきます。
手番にやることは恐ろしく簡単で、以下の2つです。
①タイル、もしくは手元のコマを2つまでボードに配置する。
自分の手元のタイルを1枚ずつ、空いているマスに配置します。
この時、既に配置されている水タイル以外の上に重ねて配置することもできます。
自分のボードに配置できるタイルは中庭、仏塔、寺院、水の4種類です。
配置のルールとして、原生林以外のタイルと縦横斜めで接している場所にしか置けないことになっています。
(最初から個人ボードに書かれている寺院が全て原生林で埋め尽くされてしまった場合は、例外として自由な場所に配置できる。)
「中庭、仏塔、寺院はそれぞれ最後まで残っていればストレートにポイントが入るってことだよね?じゃあ水は? 」
「ここまでは自分のボードに置くタイルの説明。水の役割については次の説明でわかるよ。」
原生林タイル
このゲーム、個人ボードにタイルを配置していくゲームには珍しく、相手のボードにタイルを配置することができます。
これの配置ルールですが、「ゲームボードの外周に辺が接するように配置する」か、「既に置かれている原生林と辺が接するように配置する。」となっています。
要するに周りからどんどん侵食されていくイメージですね。
「あ〜。重ね置きできるから、これで相手の寺院タイルを潰してしまおうってことなの?」
「そう、だからここで水タイルが重要な役割を果たすんだよ。水タイルの上にはタイルを重ねて置けないから、原生林の侵食をブロックすることができるんだよ。」
迫り来る原生林を水でブロックした。ここはもう上書き出来ないので、寺院を潰すには迂回しなければならなくなった。
「そうか、原生林は斜めには配置できないから、水は有効な足止めになるね…でもこれだと原生林を沢山引いた人ばかり相手の邪魔ができてしまうね。」
「それも安心して。このゲームで最初に配られたコマを使えば、お邪魔プレイに対してきついカウンターができるのよ。」
コマの配置
「この子達をタイルの代わりに配置することもできたんだっけ。どういう効果があるの?」
コマにはそれぞれに対応しているタイルが決まっていて…
縦、もしくは横に連続して繋がっている枚数分得点が入ります。(斜めで接していても繋がっているとはみなしません。)
トラ → 原生林タイル
彫像 → 中庭
噴水 → 水
「なるほど、例え自分のボードが原生林で覆われても、トラをいい場所に配置できたら大量得点できるようになるのね。」
「そう、噴水も彫像もバカにならない得点を生む可能性があるコマだから、沢山タイルが連なっている場所に配置したいね。」
これだったら終了時に4点だ。トラに接している原生林が4つ縦横で繋がっているのがわかるだろう。
「タイルと違って何かを上に重ねることはできないし、ゲーム終了まで位置が変わることもないから配置は慎重にしたいね…。1個しかないし、正に虎の子だね。」
そしてタイルやコマなどの配置が終わったら…
②タイルの補充
裏向きのタイル山から自分の手元のタイルが5枚になるように補充します。
「やること2つのうち、1つは補充?簡単だね。」
「そうだね。基本的にはこれを繰り返していくだけ。すごくプレイしやすいゲームだよ。」
終了条件
②のタイルの補充で、王女タイルが5枚引かれたら、直ちにゲーム終了となります。
これが王女タイル。補充の時こいつを引いてしまったとしても、ちゃんと5枚になるように引くことができるので安心だ。
覆われていない中庭、仏塔、寺院の得点に、トラ、彫像、噴水で得た得点を合計し、最も点数の高いプレイヤーの勝ちとなります。(タイブレークは無し。)
平日のボードゲーム備忘録🐸
こんにちは、カワズです。
本日は公休だったので1日中ボードゲームをしていました。
僕がボードゲームを遊べるのも、ご一緒してくださる方のお陰ですし、感謝感激雨霰でございます。
プレイしたことがあるゲーム、ないゲームどちらも非常に楽しく遊ぶことができました。
①チケットトゥライド 北欧の国々
2人プレイ。日本語版なのに地名がカタカナ表記になっていない為、2人して目的地カードとボードを行ったり来たり…
「コペンハーゲン、オスロ、リレハンメル…その辺しかわからない…。」
「見失った…一体どこを繋げたかったの?私」
調子に乗って追加の目的地カード(18点)を狙ったものの、思ったより早く相手のコマがなくなり、未達成。
全て達成した相手に完敗。
・ダージリン(初)
茶箱を出荷し、得点を稼ぐゲーム。
一気に出荷すると高得点を狙えるが、得点が入るのは次の自分のターン開始時になる為、相手が新茶を出荷すると価値が下がってしまう。
相手が新茶を出荷できないタイミングで大量に出荷したい!
「出荷したいのにあと1枚足りない。」
「そのスキに3箱出荷する。次のターンまで残ってたら9点!」
終始リードされるも、終盤に送り込んだ3つの茶箱が高得点を連続で叩き出し、逆転勝利。
勝ったから面白かったとかそういうことではなく、どのタイルを手に入れるか、どのタイミングで出荷するかが非常に悩ましい。
しばらく出荷されていない色の茶箱を出荷すれば、より高得点のボーナスを叩き出すことができたり、4個以上出荷すれば、した数だけボーナスが入ったり…
ナイスゲームでした。
・もっとホイップを!
前に記事でも紹介した、もっとホイップを!もプレイしました。
このゲーム、勝ち方が未だによくわかっていないのですが、負けてるケーキを片っ端から食べ尽くすことにより辛勝。
ワンゲームが(深く考えなければ)短いのでゲームとゲームの間にできるのが非常に優秀ですね。
・カルカソンヌ 南洋
大好きなカルカソンヌの南国バージョン。
まず絵柄が綺麗です。
このカルカソンヌでは道や街を完成させて得点するのではなく、完成させることによって手に入る資源でVPタイルを購入して得点します。
「この島、繋がってる可能性があるね。僕もバナナ欲しい〜」
「でもそっち、ちっさい島やと思うで?ほら、私はバナナ7本。そっちは1本しかないよ。」
「あーっ!」
その後、魚を大量に手に入れながら食い下がるも、得点の大きなタイルをうまく獲得され惜敗。
大好きなカルカソンヌで負けたのは非常に悔しい…。
リベンジマッチを希望します。
1日の終わりはcomedyさんで
今日も夕方からcomedyさんにお邪魔しました!
今回は超有名なボードゲームを中心にプレイしました。
・宝石の煌き
もはや説明不要の人気ゲーム、宝石の煌き。
1度も勝ったことのないゲームなのですが今回も元気に大敗。
連敗記録が12に伸びました。
どうやったら勝てるのか誰か教えてください…
2回目にして初勝利したやつ「これは好きやな。」
「好きなのに勝てん…」
・カタン
これも名作中の名作。
12本の道を繋げてなんとか勝利しました。
やはり揺るぐことのない面白さでした。
・魔法のラビリンス
裏面に磁石をつけた自分のコマを動かし、特定のマス目まで誘導するゲームです。
余裕そうに見えますが、ボードの裏側には見えない壁があり、闇雲に進むとぶつかって磁石を落とされてしまうようになっています。
どの辺りに壁があったかを覚えておく必要がある記憶ゲームとしての側面を持ちますが、進める歩数は結局サイコロの数なので運要素も大きいといったファミリーテイストのゲームです。
珍しく記憶が冴えたので勝利。
「まずこっちいくやろ?…ポトン。あ…あれ?」
「そのミス何回目?!」
・5本のキュウリ
お手軽トリックテイキングゲーム。
最後のトリックだけはとってはいけない。
テーマはキュウリという魅力にかけたゲームなのだが、不思議と面白い。
運要素も強く、手札によってはどうしようもないことがある為、好き嫌いは分かれるかも…
勝利。
勝てば辛勝、負ければ大敗(笑)
そんな感じで、王道から好みのゲームまで、幅広くプレイできた素晴らしい一日でした!
今日プレイしたゲームもそのうち記事にしたいなと思っています!
皆さんも興味があるゲームがあれば、是非遊んでみてくださいね〜
それでは👋
ヴァンパイア・クイーン
こんばんは。
休日は昼間から夕方にかけて惰眠を貪るヴァンパイア体質のカワズが今回ご紹介するのはこちらのカードゲーム。
ヴァンパイア・クイーンです。
そもそもヴァンパイア🧛♀️🧛♂️(吸血鬼)とは一度死んだ人間が生き血を求めて人を襲い、襲われた人もまたヴァンパイアとなり増えていく…
という伝説が残されている怪物でしたね。
そう聞くと、けっこうゾンビと近い存在なのかもしれませんね…🧟♀️
ヴァンパイアクイーン 基本情報
プレイ人数 : 3〜12人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 30分
どんなゲーム?
トランプの大富豪によく似たカードゲームです。
大富豪を知っている人であれば、ルールは容易に理解できると思います。
大富豪は最初に手札を出し切った人が勝ちですが、このゲームはカードを出し切れなかったプレイヤーの残った手札が失点となり、何ラウンドかやって1番失点の少ない人が勝利する。といった流れになっています。
使うカードはこのような感じになっています。
個性豊かなヴァンパイアがどっさり。
このカードを大富豪のようにプレイしていきます。
大富豪のようにと言ってもこのゲームにおいては8切りや11バックといった数字ごとの特殊能力は一切ありません。8を出して勝手に親になろうとしないように注意しましょう。
親が4を2枚出してきたので、6のシスター2枚で対抗します。
僕はこのシスターがお気に入りです。
大富豪はパスしても1人以外全員パスするまではカードを出す権利があったと思いますが、このゲームでは一回パスしたらカードを出すことはできません。パスする際は慎重にしましょう。
大富豪におけるジョーカーのような存在がこれ。ヴァンパイアクイーン
ゲームのタイトルにもなっています。
ジョーカーとして全ての数字の代わりとしてセットで出すこともできますし、このカードだけでプレイすれば最強のカードとして使うことができます。
大富豪であったジョーカーをスペードの3で刺すということもできない為、事実上最強のカードです。
ただし誰かが手札を出し切った時に、手札に残っていたカードに書かれている数字の合計値が失点になる為、こいつを残しておくとこいつ1枚で14失点を喫してしまいます。
出し惜しみに注意しましょう。
そしてこのゲームの特殊な味付けとして…
ヴァンパイアハンター です
このカードは自分が親の時のみプレイすることができます。
そして、そこからは少し特殊なヴァンパイアハンターラウンドが行われることになります。
ヴァンパイアハンターが出されたら時計回りに必ず1枚のカードを全員出します。
そして、その中で最も大きな数字のカードをプレイしてしまったプレイヤーが場に出たカードをヴァンパイアハンター含めて全て手札に加えます。(最初のヴァンパイアハンターは0扱い)
このように出したとすると1番大きな数字を出してしまったプレイヤーは2で、後出しの方が優勢となる為、奥の2をプレイしたプレイヤーがカードを全て引き取らなければならない。
この時の為に小さな数字を温存しておくことも有効な戦術となります。
ここでのヴァンパイアクイーンですが、ヴァンパイアハンターのラウンドではなんと1としてみなすという特殊ルールがある為、大抵の場合はカードを引き取ることを回避することができます。強すぎない?
なお、ヴァンパイアハンターは最後まで持っていると15失点。もしくは20失点を喫してしまう為、何が何でも他プレイヤーになすりつけたい所です。
手札を出し切ったプレイヤーは無失点。他のプレイヤーは手札に残ったカードの数字を合計し、失点します。
これを全5ラウンドやって、最も失点が少ないプレイヤーが勝利します。
ルールの覚えやすさ、適度な運要素、持ち運び安さに優れる好ゲーム
ヴァンパイアクイーンはそのルールの簡単さから非常に取り出しやすい優秀なカードゲームと言えます。
日本語版は出てはいますが、本当に簡単なルールなのでどのバージョンを買っても普通にプレイできます。
テーマがそこまで魅力的でないと感じる方もいるかもしれませんが、僕はこのホラーテイスト(全然怖くないですが)が好みなので、お気に入りです。
あと何故かこのゲーム勝率がいいので、そういった意味でもお気に入りのゲームとなっています(笑)
ブードゥープリンス 、ヴァンパイアクイーンを紹介できたので、近いうちにスカルキングの記事も書きたいと思います。
カカオ
カカオ(学名:Theobroma cacao)は、アオイ科(クロンキスト体系や新エングラー体系ではアオギリ科)の常緑樹である。カカオノキ、ココアノキとも呼ばれる。学名の Theobroma はギリシャ語で「神 (theos)の食べ物 (broma)」を意味する。
貨幣が導入される前は、通貨としても用いられていたというカカオ。
私達はこのゲームで貴重品であるカカオを栽培し取引する事で、部族に富をもたらすことを目指します。
余談ですが、僕はチョコレートが少し苦手です。
いただいたものは食べます。
チョコレートに限らず甘すぎるものが好きではないというのもありますが…
バレンタインデーなどを素直に楽しめないのは少し悲しいですね。
とはいえ大半の人はチョコレートが好きだと思いますし、今日はそんなチョコレートの原材料がテーマのボードゲームをご紹介します。
カカオ 基本情報
プレイ人数 : 2〜4人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 45分
どんなゲーム?
神の食べ物という大袈裟な語源の学名を持つカカオを手に入れ、お金を稼ぐゲームです。
プレイヤーごとにプレイヤーコマではなく、労働者タイルを持ちます。
人数によって何枚か抜いておく必要がある点に注意しましょう。
各プレイヤーはこのタイルをよく混ぜ、ランダムに3枚引いて手札として持っておきます。
そしてこんな個人ボードを貰います。
円形の少し珍しいボードです。
川が曲線を描くように流れていますが、これの-10の所に自分の色のミープルを置きます。
簡単に言うと、ここを一歩も進めてないとゲーム終了時に10失点するよ。と言う事ですね。
テーブルの中央にはジャングルタイルと呼ばれるものが置かれていきます。
初期配置のプランテーションと市場は固定です。
斜めに接するように配置します。
残りのタイルはよく混ぜた後、上から2枚をオープンしてテーブル中央付近に置いておきます。
スタートプレイヤーから中央のタイル群に労働タイルを配置していきます。
ここで重要なルールが1つ。
労働者タイル、ジャングルタイルはそれぞれ、同じ種類のタイルが辺で接するように配置することはできません。
どういうことかと言うと、ジャングルタイルと労働者タイルで市松模様になるように配置してください。ということです。
手番の流れ
A)労働者タイルの配置
手札から自分の労働者タイルを1枚選び、少なくとも一辺が既に置かれているジャングルタイルに接するように置きます。
この時向きは自由に変えることができます。
こんな風に置いてみました。
B)ジャングルタイルの補充
配置のルールは先ほど言った通り、労働者タイルとジャングルタイルが市松模様になるように配置していきます。
また、2枚の労働者タイルが配置されていないジャングルタイルに接する場合、ジャングルタイルを補充します。これは手番の終了時に行います。
例えばこうなっていると、本来ジャングルタイルのあるべき場所の周りに白と紫の労働者タイルがありますよね。
なので場にオープンされているジャングルタイルから一枚選んで補充しています。
ゲームは必ず綺麗な市松模様になるように進んでいくのです。
C)ジャングルタイルによるアクション
さて配置するとどうなるか…
ここでもう一度自分の持っている労働者タイルを確認してみましょう。
それぞれの辺にミープルの絵が描かれていると思います。
つまり、ジャングルタイルに接している辺のミープルの数だけ対応するアクションが可能になります。
カカオがいっぱい欲しければ、ミープルの多い辺を接するように置きたいですね。
アクションできるのは手番プレイヤーに限りません。
Bの補充によって自分の労働者タイルにジャングルタイルが接したプレイヤーも行うことができます。
対応するアクションは以下の通りです。
プランテーション
カカオ畑からカカオを獲得できます。
描いてあるプランテーションが1つならカカオ1つ。2つなら2つ獲得できます。
勿論、ミープルが2人いる辺を接するように配置できれば、報酬は2倍になります。
なお、各プレイヤーカカオをしまっておける場所が個人ボードに書いてありますが、このキャパは変化しません。
5つを超えて獲得したカカオは消滅します…
タイミングを見計らって売却しましょう。
市場
隣接させた労働者の数だけ、カカオを売却できます。売却できる価格は真ん中に書いてある数字ですね。
金鉱
簡単です。隣接させたミープル1つにつき描かれているお金が貰えます。
2人で探したからといって金鉱の金が増えるものか…?と思いましたが、1人じゃ持って帰れないくらいの金だったんでしょうね。
泉
これもストレートで、泉に隣接させた辺のミープルの数だけ時計回りにミープルを進めます。
最初の状態のまま放置すると最終的に10金も失ってしまう為、ある程度は進める必要があります。逆にプラスなら最後にお金がもらえます。
命の泉です。
太陽の礼拝所
隣接した辺のミープルの数だけ、太陽石が一個貰えます。
これも持てる数の上限が決まっています。
3個を超えた分の太陽石は失われてしまいます。
使用しなかった太陽石はゲーム終了時に1金となりますが、使用する場合は…
※重ね置き
ゲーム終了間近になると、ジャングルタイルの山がなくなるわけですが、その時太陽石を支払うことによって、既に置いてある自分の労働者タイルの上に新たな労働者タイルを重ね置きすることができます。
もちろん、隣接する場所のアクションを行えるので既に周りがジャングルタイルで埋まっている労働者タイルの上に重ね置きする事が出来れば強烈です。
神殿
ゲーム中には効果を発揮しません。
最後に、神殿に隣接している労働者タイルの数が最も多いプレイヤーが6金貰えます。
2位は3点です。
同率1位がいた場合などについての詳しい処理は、説明書をよく読んでおきましょう。
AからCまでの流れを行い、労働者タイルを補充して次のプレイヤーの手番に…
といった流れを繰り返していきます。
ゲームの終了
全てのプレイヤーが労働者タイルを置ききったらゲーム終了です。
神殿のボーナス、泉のボーナス、太陽のボーナスを計算し、最もお金を持っているプレイヤーが勝利します。
最後持っているカカオは1円にもなりません。ゲームのタイトル、カカオなのに…
※お金が同じだった場合はカカオを多く持っている人が勝ちます。「神の食べ物」の面目躍如ですね。
また、このゲーム拡張がいくつかあります。
このショコラトルはチョコレートに加工する工場などが出てきて、バレンタインゲームとしてはいい感じなので興味があれば調べてみてください。
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【番外編】休日。ボードゲームフリーマーケットと温泉
こんにちは、カワズです。
本日は仕事がお休みだったので…
京都市右京区山ノ内にあるcomedyさんのフリーマーケットに行ってきました!
comedyさんは嵐電の山ノ内駅から歩いてすぐの所にあります。
ビルの3階です。
遊べるゲームは数え切れないくらいありますし、店員さんもお客さんもとてもいい人達ばかりで、おススメのボードゲームカフェです。
本日購入したものたち。
・チケットトゥライド 北欧の国々
2〜3人用のチケライ。
チケライによくあるボードだけの拡張ではなく、これさえ買えば遊ぶことができます。
列車コマやカードも勿論ついていますよ。
しかも…カードのデザインが美しい!
雪が積もっています。☃️🌨
クリスマスに家でやりたい、唯一無二のチケットトゥライドです。
・カエルの軍隊
やったことのないゲームですが、カエル大好きなので買ってしまいました。
ルールを読むかぎり、ほんの少しアブストラクトっぽいですが、コマが可愛いので良しとします。
白いコマが特に美味しそうです。
クッキー&クリームのアイスってこんな感じですよね。
・ヴァンパイアクイーン
これはそのうち記事を書こうかなと思っています。
変則的な大富豪のようなゲームです。
スカルキング、ブードゥープリンスは持っていたのですが、やっとクイーンも購入することが出来ました。
嵐電で更に右京区の奥地へ…
comedyさんは数日後にまた行く予定だったので、今日はゆっくり温泉にでも行こうかなと衝動的に決意。
再び嵐電に乗り、有栖川駅へと向かいます。
有栖川駅から歩いて数分。
天山の湯が見えてきました。
(何も準備してこなかったので)カウンターで200円のタオルセットを借ります。
暖簾の前にはセラミック足湯があります。
これが結構気持ちいい…
メインの温泉もジャグジー、サウナ、電気風呂などなど一通り揃っています。
中でも好きなのは寝湯。(兄弟揃って寝湯大好きです。)
考案した人に何らかの賞をあげたくなります。
風呂上がりは寝転び処へ…
畳に小さな布団が敷いてあって、寝ることができます。
僕はここが大好きなのでずっとダラダラしています…(笑)
久々の休日を満喫しました!
やはり温泉はいいですね〜。
疲れも取れたことですし、帰ったらのんびりボードゲームの記事を書こうかなと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました〜
プラムの法則
ぱぱぱぱぱぱぱぱーいなっぷーる
※このゲームにパイナップルは出てきません。
フルーツと言えば昔、沖縄に行った時に赴いたパイ◯ッ◯ル◯ークのことを思い出します。
当時の僕はパイナップルが大好きで(今は食べるとお腹を壊します。百発百中です。)この◯◯ナ◯プ◯パ◯◯で沢山パイナップルを食べてやるぞ!と意気込んでいました。
しかし蓋を開けてみればパイナップルの畑を自動運転の車が回るだけの最早アトラクションと言っていいのかわからないものに乗せられただけでした。
全国のパイナップルファンの為、美味しいパイナップル作りに勤しんでいる農家の方々には大変申し訳ないのですが、アトラクションとしての面白さは微妙でした。
車から降りて奥に進むとカットされたパイナップルが雑に山積みにしてあって、一応食べたのですが長居してまで食べたくなるようなロケーションではありませんでした。通路のど真ん中にありますし、椅子がないので立ち食いを強要されています。
※あくまで当時の話です。現在は変わっている可能性があるので鵜呑みにしないようにしてください。
奥に進むとなぜか貝殻を展示してあるコーナーがあって、一体自分は600円も払って何を見せられているんだろう…という虚無感に苛まれました。
友人の「さんぴん茶を4本買った方がマシだった」という発言を今でも覚えています。
最後に売店がありますが別に那覇空港でも買えるんじゃないかというラインナップ。
※繰り返しますが、あくまで当時の話です。現在は変わっている可能性があるので鵜呑みにしないようにしてください。
そしてパイナップルのせいかはわかりませんがその日はお腹を壊して宿泊先のホテルでウンウン唸る羽目になりました。
これから沖縄へ行く皆様へ是非お勧めしたいのはネオパークオキナワです。
なんの変哲も無い池にピラニアが泳いでいたりします。
ただ、夥しい数の鳥が放し飼いにされているので、鳥が苦手な人には向かない施設かもしれません。
しかしネオパークもそうなのですが、沖縄の施設は出口のあたりが心なしか寂れている事が多い気がしました。
気のせいなのでしょうか…
基本情報
プレイ人数 : 3〜5人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 30〜40分
どんなゲーム?
ほんの少し濃密なカードゲームです。(下手すると30分以上かかってしまうので…)
まずはカードをそれぞれ分けます。
1〜3ラウンド目に使うカードの山と番犬1枚、プラムカードの山、πカードの山です。
カードはこんな風に様々なフルーツが描かれています。
うーん、お洒落ですね。
因みに3〜4人プレイだと使わないカードも多いので、注意してください。
フルーツカードの山は3つあるので、3ラウンド行います。
各ラウンドは6トリック行われます。
トリックと言っていますがトリックテイキングっぽさはあまりありません。
まず、1ラウンド目に使用するカードを各プレイヤーに配りきり、スタートプレイヤーから順番にフルーツカードを出していきます。
この時、πカードを持っていれば一緒に出すことによって数字を強化する事ができます。
(1枚につき+3.14されます!)
全員出して終わったら、プレイしたカードの大きさ順に場のカードを獲得します。
獲得したら表にして手元に置いておきます。
この時に特殊能力があるカードを取ったら、すぐにその効果を解決します。
これだったら他人の前に表向きにされているカードを略奪できます。ひどい。
当然それを阻止する番犬カードがあります。
このカード、なぜか裏表で絵柄が違う。説明書には好きな方を使えと書いてある(笑)
このカードはその番犬を自分の前に引き寄せる事ができます。
番犬が自分の手元にいる限り、フルーツを盗まれることはありません。
これは先程のπカードを3枚ストックから受け取る事ができる能力です。
これを順番通り行い、最後にカードを獲得したプレイヤーはプラムカードをおまけで貰えます。
これも同様に表にしておきます。
さて、カードにこんな記号が書かれています。
勘のいい方はお分かりになるかと思いますが、このゲームは手元に集めたフルーツでカードに書かれている役を作れ!というものです。
何かしらのフルーツを獲得するたびに、ストックに置いてあるお題カードのどれかを達成することができるようになるということです。
これだったら、同じ種類のフルーツ2枚で5点ということですね。(ビリだった人が貰えるプラムカードも勿論材料にできます!)
終盤になってくるとこんな役が出てきます。
3種類のフルーツを2枚ずつ手元に用意することによって、15点を獲得できます。
フルーツをトリックで獲得し、フルーツジュースを作る。
この流れを3ラウンド行い、達成したカードを表向きにし、最も得点の高い人が勝利します。
少し歯ごたえのあるカードゲーム。絵柄が好きな人にはおススメできる。
ちょっと時間がかかってしまう所や、直接攻撃(略奪)が可能な所、ゲームとしてやや淡白な所が欠点になるでしょう。
ただ個人的にはこの絵柄が好みなので結構好きなカードゲームです。
πカードで勘定が狂ったり、盛り上がれる要素も十分にあるので、おススメです。
- 作者: Matthias Cramer
- 出版社/メーカー: Pegasus Spiele
- 発売日: 2015/10/15
- メディア: おもちゃ&ホビー
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