カワズのボードゲーム備忘録

京都在住の両生類が趣味であるボードゲームについて綴るブログです。基本的には所持しているボードゲームの中でも特に好みであるものを紹介していきます。

海底探険

貧しくさもしい探検家達が深い海に沈む財宝に目をつけた。
とはいえ財宝は見つけたもの勝ち、ただし酸素は共有。

ライバルの探検家達を出しぬき、最も多くの財宝を集めることができるのは一体誰か…


海底探険 基本情報

プレイ人数 : 2〜6人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 30分

どんなゲーム?

海底に眠る遺跡チップを集め、遺跡チップに書かれた勝利点の合計が最も高い人が勝利します。
潜水艦の酸素が全てなくなるタイミングを1ラウンドとし、計3ラウンド行います。

最初に遺跡チップを順番に並べ、海底までの道を作ります。三角形のチップ→四角形のチップ→五角形のチップ…というように奥に行くほど角の多い図形を並べます。
濃い色ほど裏に書いてある点数は高いのです。(これは非公開情報。自分も例外ではなく、潜水艦に持ち帰るまでは見ることができません。)

この道をサイコロを振って進んでいって、財宝チップを獲得していくわけです。

手番の流れは以下のようになります。

①酸素を減らす。
遺跡チップを持っていない各プレイヤー最初の手番は飛ばします。
自分の持っている遺跡チップの数だけ、潜水艦の酸素カウンターを減らします。
沢山財宝を持って帰るのは疲れるし酸素も沢山消費するというイメージですね。

潜水艦の酸素メーターです。25しかない…

この時、前のラウンドで既に獲得していた財宝はカウントしません。
また、この段階で酸素がゼロになったとしても、その手番のプレイヤーだけは最後まで手番を行うことができます。

②引き返すかどうか宣言する。
「引き返す」か「引き返さない」かを宣言します。
進む方向を変更できるのは1度だけです。一度引き返そうとしたらもう深くまで進むことはできなくなります。
引き返す宣言をした人はコマをわかりやすいように引き返す方向に向けておきましょう。
また、この手番も最初だけは飛ばします。潜ってもいないのに引き返す意味はないからです。

引き返そうとしている僕のコマ。潜水艦の方に向かっているのがわかるでしょうか。

③サイコロを振ってコマを進める。
1〜3の目があるサイコロを2つ振り、出た目の合計分探検家コマを進めます。他の探検家がいるチップは飛ばして進めます。(同じ場所に止まることはありません。)
この時、自分が持っている財宝チップの数だけ出目から引いて移動します。
あまり財宝をがめすぎると、移動もままならなくなってしまうということですね。

④探索をする。

次の3つのうちどれかを行います。

・何もせずとどまる
財宝は取りすぎると移動力を損なう為、これも重要な選択肢です。

・遺跡チップを獲得する
止まった場所にある遺跡チップを獲得します。(内容が何かを確認することはできません。潜水艦に持って帰るまで価値はわからないのです。)
チップを獲得した場合は、その場所にブランクチップを置きます。

丸いのがブランクチップです。

・遺跡チップを置く
そのラウンド中に獲得した遺跡チップを所持していて、かつ止まったチップがブランクチップだった場合、チップを置いて戻すことができます。
このゲームは財宝を潜水艦まで持って帰らなければ意味がないので、足枷になる財宝を一部返却したくなる時があります。
手元のチップと今いるブランクチップを交換し、ブランクチップはストックへ返却します。

①〜④まで終わったら手番終了です。
これを共用の酸素が無くなるまでプレイしたら1ラウンドが終了します。

酸素が尽きたら…

酸素が尽きた時、潜水艦に帰ることができたプレイヤーと、残念ながら海の藻屑となったプレイヤーで遺跡チップをどうするかが変わります。

無事帰還できたプレイヤーは遺跡チップを表向きにし、得点として持っておきます。
以降のラウンドの酸素量やサイコロの出目には影響を与えません。


帰還できなかったプレイヤーのお宝は海に沈みます。
潜水艦から最も遠い位置に重ねて置いていきます。
重ねるのは3枚まで。超過した分は新しいチップの山とします。

最深部に沈むお宝。


これらは以降のラウンドでは3枚でチップ1枚分としてカウントします。
しかも得点は3枚分きちんと得られます。お得な財宝ですね。

これらの処理が終わった後、ブランクチップを回収し、隙間を詰めます。(より深い位置まで辿り着きやすくなります。)

そしてラウンド終了時最も潜水艦から遠かった人から再びサイコロを振ってゲームを続けます。
幸運にも全員生還できていた場合は、1番最初に潜水艦へと戻ったプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。

3ラウンド行いゲーム終了です。
チップに書かれた数字の合計が最も高いプレイヤーが勝利します。

全員途中までは強力して一攫千金を狙うか、みんなの酸素を食いつぶすか…

やってみるとわかるのですが、潜水艦の酸素メーターは25しかない為、みるみる酸素が減っていきます。
そのせいである程度まで進んだら引き返しながら財宝を拾うことにより、酸素を食いつぶしながら帰還する嫌がらせが横行しました。

「それやったの君でしょ」

「申し訳ありませんでした。」

※ゲームは楽しんでやることが重要です。嫌がらせはやめましょう。

より深くの財宝が欲しいのであれば、酸素量をよくチェックしておいた方がいいかもしれません。引き返すタイミングは非常に重要です。

終盤になると六角形の財宝も手に入れやすくなる為、思わぬ逆転がある非常に楽しいゲームだと感じました。