カワズのボードゲーム備忘録

京都在住の両生類が趣味であるボードゲームについて綴るブログです。基本的には所持しているボードゲームの中でも特に好みであるものを紹介していきます。

愚かな牛

主人の管理不行き届きによって、逃げ出してしまった家畜を再び捕まえよう。

ただし問題なのはあいつら…
はっきり言って、帰ってきてほしくない。

いい機会だ。他の奴らに押し付けてしまえ…
あいつらの面倒を見るのはモーたくさんだ!🐄


愚かな牛 基本情報

プレイ人数 : 3〜6人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 15〜20分

ゴーアウト系のお手軽カードゲームです。
プレイヤーは早く手札を捌ききることを目指します。
残ったら失点です。

どんなゲーム?

ゲームはゴーアウト系のカードゲーム。3ラウンドやって1番失点の少ないプレイヤーが勝利します。
早い話が、先に手札をなくした人がいいってことです。

プレイヤーに配られるカードはこんな感じです。

それぞれウシ、ウマ、ブタ、ヒツジが描かれていますね。
カードの要素としてはこれだけです。

よくシャッフルし、各プレイヤーに9枚配ります。当然カードは余るので、テーブルの中央に山札として置きます。

カードを配ったプレイヤーの左隣にいるプレイヤーから始めます。
手番のプレイヤーは次の3つのうちどれかを選択して行います。

①家畜カードを1枚捨てる。

カードには何も書かれていませんが、各動物には1枚で捨てた時に誘発する特殊能力があります。

ヒツジ

効果はない。次のプレイヤーの出番になる。

「特殊能力があります。と言って間もないのにどういうことかね。」
「ヒツジちゃんに限ってはないのです。特殊能力と言ってもメリットなのかデメリットなのかよくわからない効果ばかりだし、クセのないカードとも言えるね。」

ブタ

左隣のプレイヤーは、捨て札もしくは山札の1番上からカードを取って手札に加える。

「手札を出し切ったらいいゲームで相手の手札を1枚増やせるってことでしょう?いいんじゃないかな。」

「カードを1枚選ぶ時に捨て札から取っていいということを忘れないようにしたいね。状況によっては敵に塩を送ることになるかも。」

ウマ

全てのプレイヤーは手札から家畜カードを1枚伏せる。その後伏せたカードを全員左隣のプレイヤーに渡し、そのカードを手札に加える。
ただしこのウマカードが手札の最後の1枚だった場合は手札交換を行わない。

「終盤になってコントロールしてきた手札を崩されるのは怖そうだね。」

「でも自分が受け取るカードも何かわからないからうまく使うのは難しそうだね」

ウシ

このカードを単体で捨てたプレイヤー自身が、山札の上からカードを1枚引き、手札に加える。

「ゴーアウト系なのに使っても手札の枚数が変わらない特殊能力なの…」

「愚かなウシだね。終盤でどうしても2枚セットが揃わない時に運否天賦のドローをする感じになるかな」

②同じ種類の家畜カードを2枚捨て札にする。

2枚カードをプレイすると特殊能力は発動しません。
その代わり、出した動物の要らない仔カードがゲームに登場します。


こんなやつらです。
イラスト下に書かれている黒丸は登場するラウンド数。
動物の上に書かれている数字は失点です。
誰かが手札を出し終えた時にこいつが自分の前にいるとこれを受け取らなければなりません。

最初に登場した時は、2枚カードをプレイしたプレイヤーの左隣にあたるプレイヤーの前に置きます。

それ以降は誰かが対応する動物のカードを2枚出すたびに、左隣へ1つずつ移動していきます。
これは置かれているプレイヤーが出さずとも、移動します。
さながらネガティブな椅子取りゲームのように要らない仔カードはぐるぐると回り、押し付け合うのです。

③パス
捨て札か山札の1番上のカードを手札に加えます。セルフブタです🐖

ラウンドの終了。得点計算

誰かの手札が無くなっていたら1ラウンドが終了します。


手札を最も余らせてしまった愚かなプレイヤーは4の失点カードを受け取ります。

2番目に余らせてしまったプレイヤーは2の失点カードを受け取ります。

手札を最も余らせたプレイヤーが2人以上いた場合は、その全員が2の失点カードを受け取ります。
この場合2番目に余らせてしまったプレイヤーは失点カードを受け取らずにすみます。ラッキー!

さらに、要らない仔カードが自分の前に置かれていたプレイヤーはそちらも失点になります。
3ラウンド目の要らない仔カードはなかなかの失点になってしまいます。

もし第1ラウンド用の要らない仔カードが余っていたら、ゲームから除外します。

最初に手札を無くしたプレイヤーがディーラーとなり再び9枚ずつ配ります。

これを3ラウンドやって1番失点の少ないプレイヤーが勝利します。

もう手札は少ない…のに要らない仔が自分の前にいる!

カードに書かれている情報はいたってシンプル。
たった4種類しかないのですから。

それなのにやってみると、これがまた悩ましい。
手札が減ったはいいものの、あがりの寸前で要らない仔が来た時の脱力感。
そして途端にカードが欲しくなるんです。
何故なら2枚セットで出さないと要らない仔が動いてくれないからなんですね。

欲を言えば家畜カードに特殊能力を表すアイコンでもつけてくれりゃいいのになと思いましたが、まぁたった4種類ですし、すぐに覚えられます。

この欠点も重箱の隅をつつくようなもので、全体的にはとても優秀なカードゲームだと思います。
イラストよし、ゲーム性よし、持ち運びよし
三拍子揃ったナイスゲームです。