カワズのボードゲーム備忘録

京都在住の両生類が趣味であるボードゲームについて綴るブログです。基本的には所持しているボードゲームの中でも特に好みであるものを紹介していきます。

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おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。

魔女宅のキャッチコピーとして有名ですよね。
親元を離れたキキの気持ち、今ならよーくわかります。

魔女宅はノスタルジックな雰囲気がたまらない映画で、今でも無性に観たくなる名作中の名作だと思います。
個人的1位は「ぽんぽこ」ですが

魔女宅は兄弟揃って大好きだったのですが…
好きなキャラクターは僕がおソノさん派、弟はウルスラ派と意見が分かれていました。

好きな挿入歌も、僕が「海の見える街」、弟が「ルージュの伝言」なので微妙に噛み合っていませんが、兄弟揃って好きだったのを思い出します。
海の見える街 - YouTube

さて…
劇中では魔女のたまごであるキキがその飛行能力を活かして配達のお手伝いをするシーンがありますよね?

今回はそんな魔女宅のワンシーンを彷彿とさせるゲームをご紹介しますよ〜
(思い出話では終わりません!)

ブルームサービス 基本情報

プレイ人数 : 2〜5人(多めの方が楽しめますよ〜)
対象年齢 : 10歳以上(小さい子は飽きちゃうかも…)
プレイ時間 : 45〜75分


パッケージはちょっと前にも乗せていますが…


うーん…
まぁ、少なくとも13の少女には見えないですね。ガッカリ。

キキはバイトですが、こちらはこの配達業を生業にしているんでしょう。
イラストをよく見ると薬品にパラシュートみたいな布をつけて落とすことで配達しているようですね。このサイズのパラシュートでは全く意味がないと思うが…

「草原にぶち込んどくし拾っといてや!」という再配達拒否の姿勢が男らしくていい感じです。

どんなゲーム?


プレイヤーは魔女、ドルイド、採集民となり、ポーションを生成、それを王国各地に届ける仕事をしています。

各プレイヤーは全員が同じ組み合わせのカードを持っており、その中から何枚かを選択してアクションします。

まずはプレイヤーボード。
いくつかのエリアに分かれた王国が描かれています。

そして以下のものを受け取ります。


プレイヤーカラーに応じた役職カード
全員同じ内容のカードです。


プレイヤーカラーに応じたコマ
ボード上のが描かれた2箇所のエリアのどちらかに配置します。


勝利点マーカー
これは外周の勝利点表10点のマスに配置しましょう。この写真は明らかにいらんかった。


オレンジポーションコマ各1色を1つずつ。そして魔法の杖タイル
魔法の杖タイルは、先手番の人と、その右隣のプレイヤーが1つ。それ以外のプレイヤーが2つ最初に貰えます。
もうこのポーションが可愛らしいですよね。「魔法にかかったみたい」も面白いんですが、オオカミの血やら蛇の毒やら…物騒な名前が付いててコマに愛着が持てなかった。

「おいおい、スタートプレイヤーの右隣って…最後のプレイヤーじゃないか。後手番なのに魔法の杖が1本しか貰えないのはひどいぞ。」

「いやぁ、このゲームは最後のプレイヤーが圧倒的に有利なんだよ。」


次はこの暗雲タイルを裏向きのままよーく混ぜて、ボード上の雲の形をした場所にランダムに配置していきます。

何枚か余りますが、それはもうこのゲームでは使用しません。


そしてイベントカード。

10枚ありますがそのうち3枚をゲームから取り除きます。最後までどんなイベントが来るかわかりません。
勘のいい方はお分かりになると思いますが、イベントは各ラウンドに1枚オープンされる為、このゲームは全7ラウンドで終了します。


プレイ人数が5人に満たない場合、満たない数だけ魔法にかかった役職を決定します。
先ほどの役職カードからランダムに選択します。
すごーく簡単に言うと、この選択されたカードをラウンド中使うと勝利点を3失います。

「ひでぇな。そんなん誰も使わんやろ。」

「まだ説明してないけど、このゲームはバッティングゲームなのよ。かぶってこそ面白いから、少人数プレイの場合はこうやって使えるカードを制限しているのよ。」


さて、ラウンドが開始します。
配られているカードの中から、今回使いたい役職カードを4枚選択し、秘密裏に持ちます。
残ったカードはそのラウンドでは使用しません。

まず最初は対決フェイズ。
選んだカードをプレイしていくのですが…


カードには、効果が強い「勇敢な行動」と、「臆病な行動」が書かれており、プレイヤー自身がそのどちらを発動するかを選択することができます。

「俺がスタートプレイヤーだな。そんなの強い方を使うに決まってるじゃないか…俺は勇敢な薬草採集民。緑の薬を2つと、魔法の杖を1つ作ってやるよ

「そううまくいくかな?」


勇敢な行動を選択したプレイヤーの効果は保留されます。
そして次のプレイヤーがカードをプレイするのですが…

「いいえ、私こそが勇敢な薬草採集民!」

2枚目の勇敢な行動です。重要なのは、勇敢な行動を取ることができるのは各フェイズ1人までということ。

「げぇっ!何にも貰えないのか?先に出したのに!」

そういうこと。勇敢な行動は他のプレイヤーが効果を盗むことができるので、ハイリスクハイリターンなのです。


じゃあ臆病は?これは簡単、勇敢のように保留はされず、即座に効果を得ることができるのです。
自分の後ろ手番の人が自分の選択したカードを持っていそうだったら、臆病を選択しておけばいいのです。何にも貰えないよりかはマシですよね。

ちなみに温存はできません。自分が持っているカードを親が出したら、必ず出さなければいけませんよ。



ちなみにカードの種類ですが、主に3種類あります。

採集民

ポーションを獲得できる、超重要キャラ。こいつらでポーションを獲得しないと、配達もクソもありません。
とにかく被るので、スタートプレイヤーは臆病な行動をとるしかないかも…?



魔女

基本的に、特定の地形に隣接している時、そこに移動してポーションを配達することができます。
屋根の色と同じ色のポーションを届けましょう!
四角い屋根の建物には何度でも丸い屋根の建物には一度だけ配達することができます。非常に紛らわしいのでよく見てプレイしましょう。
配達したら建物の横に書かれている勝利点、さらに魔法の杖が描かれていればそれを獲得できます。

ちなみに魔女のカードイラストにはパッケージに描かれている微妙なキキはいない


ドルイド

こいつらは魔女のような素早い配達を得意としませんが、魔女よりも丁寧な配達が顧客に気に入られているようです。まぁ、荷物にパラシュートをつけて投げてますからね、魔女。このご時世、配送業としては失格でしょう。
配達する塔が隣接しているエリアに既にいないと配達ができませんが、そのかわり余分に3勝利点獲得することができます。


妖精

ボード上に暗雲が立ち込めている場所があります。このエリアにコマを進めることはできないのですが、この妖精を使ったアクションでボード上の雲を取り除くことができます。
ついでに雲を除去したプレイヤーは勝利点が貰えます。

暗雲立ち込めるエリアに高得点の塔が建設されていたり、雲をたくさん集めるとゲーム終了時にバカにならない得点になったりと、無視はしにくいですね。

雲に描かれている星の中の数字と同じ数だけ魔法の杖を支払い、雲を除去しましょう。





「なるほど、ポーションを獲得する→配達するの流れをベースに、雲を除去していく感じか。」

「アクションカードの選択によるバッティングがメインだけど、ラウンド毎にオープンされているイベントカードも、ゲームを一味も二味も面白くしているんだよ〜」


以下は1部イベントカード



違法醸造

臆病な行動を選択した時、任意のリソースを獲得してもよい。

最高傑作!

各プレイヤーは4種類のリソースを1つずつ支払うことによって、9勝利点を獲得することができる。

増やす?減らす?

ラウンドで使用する手札を上げ下げすることができる。しかも下げると大きな勝利点を得られる。


「これで決まった!と4枚選んでも途中であのカードにしておけばよかったってことが何度もあるよ。」


「最後から2番目だと、臆病にするか勇敢にするか、無茶苦茶悩むよね。結局臆病にして、相手がそのカードを持ってなかったら損した!!ってなるし。」


ポーションを集めて配達!4枚のプロットが腕の見せ所。

いかに相手と被らないようにするか!とはいえポーションが欲しい、配達したいのはみんな同じ!
どこで相手を出しぬき勇敢な行動を決めるか!これが鍵になります。

魔法にかかったみたい
という有名なゲームのボードゲーム版、ということになると思いますが。
入手のしやすさ、言語依存の有無、値段などなど…
あらゆる面においてこちらの方がいいと個人的には思いますね。魔法にかかったみたいの方が好きだ。という方も当然いらっしゃると思います。あくまで個人の意見です。

今でも非常にお手頃な価格で手に入りますし、超オススメのボードゲームとなっています。
できれば4、5人くらいでワイワイ楽しめたら最高ですね!