カワズのボードゲーム備忘録

京都在住の両生類が趣味であるボードゲームについて綴るブログです。基本的には所持しているボードゲームの中でも特に好みであるものを紹介していきます。

空手トマト



戦え


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偉大なる空手マスター、トマトの意思を受け継ぐ野菜(一部菌類)達。


大会に出場して数々のトロフィーを獲得し、"最強"の称号を得るのはどの道場か。


人の本当の強さとは何か。

それは、技術でも心でもない。


武器である。え?


🍄🍆🥦🌽🥕

空手トマトの基本情報🍅

プレイ人数 : 3〜10人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 20分

10人も友達がいないので多人数プレイが面白いかはわからないのですが、活躍の場は多いゲームだと言えるでしょう。

どのようなゲームか🥋

カードゲームです。
弟子の野菜を大会に派遣し、基本的にはトロフィーカードを獲得していくことが目的です。


まず最初にマスタートマトカードを1人1枚ランダムに受け取ります。
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そして野菜の弟子カードをシャッフルし、各プレイヤーに5枚ずつ分配します。
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仲間はずれがいますね。

これで弟子カード5枚とトマトカード1枚の計6枚が最初の手札になりました。


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これが僕の道場ですね。

配られなかったカードはテーブルの真ん中あたりに山札として置いておきます。

同じようにトロフィーカードをテーブル中央に配置し、何枚かトロフィーカードを表向けておきます。これが勝利点のようなものです。
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※プレイ人数によって枚数は変わります。


この後の手順は以下のようになります。

①手札からカードを1枚裏向きにして場に出します。
この後弟子カードを出すと、この大会中はその色のカードとトマトしかプレイできなくなるので、慎重に選びましょう。
因みにいきなりトマトを出すこともできます。
効果は後ほど。


②伏せたカードを公開する
この時弟子カードを公開したプレイヤーは大会に参加し続けます。
トマトカードを公開した時、プレイヤーはトマトカードを手札に戻し、この大会からは脱落という事になります。

この時、山札から2枚のカードを引くか、手札を2枚捨てて山札からカードを4枚引くかを選択します。

このゲームでは野菜カードを手札に加える方法が乏しい為、このトマトカードでの脱落は、戦略的撤退とも言えますね!

撤退しなかったプレイヤーは最初に出した野菜カードを出し続ける必要があります。
もちろん出せなくなったらトマトで撤退です。

こうして何人かのプレイヤーがトマトで撤退した後、場に表向きになっているトロフィーカードと生き残っているプレイヤーが同じ数になりますね。


こうなったら大会は終了し、出した野菜に記載されている合計数値が高い方から順番に、トロフィーカードを獲得します。

この時数字が同じだった場合は、手札のトマトカードの数字が大きい方が優先権を持ちます。


「ちょっと待ってよ。最初にランダムに配られているトマトカードの数字が大きい方が優先ってあんまりじゃないのよ。」

「大丈夫、この判定が終わった後、トマトカードは交換されるルールがあります。」

※3人以上でトマトカードを交換する場合は特別なルールがあるので説明書を確認してね。


選んだトロフィーカードは裏向きにして自分の手元に置いておきます。

トロフィーカードには何種類かのアイコンが描かれているので見てみます。



トロフィー
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そのまんまトロフィー。
これを12個集めたプレイヤーは、ゲームの終了を宣言することができます。


「ん?12個最初に集めたプレイヤーが勝つのではなく?」

「そう、あくまで終了宣言ができるだね。」


トマト
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このアイコンが描かれているトロフィーカードを獲得した時、トマトマークの数だけ山札からカードを引きます。


「うーん、強いんじゃないか。」

「手札補充ができるのはありがたいね。トロフィーとトマトが描かれているカードはお得感があるね。」



ナイフ
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「よし、12点とったぞ。ゲーム終了!僕の道場こそ最強だ!」

「あっ早いね。私なんかまだ8点だけど…」

「ではトロフィーカードを公開しよう。真の最強を決めなければね。」

「何?僕が1番最初に12個トロフィーを集めたのに、真の最強とは一体どういう事なんだ?」




ゲームが終了した時、ナイフカードを所持している数が最も少ないプレイヤーは、問答無用で負けとなります。




「僕はナイフが2本…。」

「5本」

「4本。でトロフィー9個だから私の勝ちだね。」

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こんな取り方をしたって負けるときは負ける。
刃物を持った悪人を止められるのは刃物を持った善人だけだからだ。









「結局刃物🔪がないと最強は語れないという事だね。甘かったな。」

「おかしい…奴らにスポーツマンシップはないのか?」




刃物を持ち出し、最強を証明せよ!


如何でしょうか。このテーマ。
正直僕は大好きです。
そもそもトマトという野菜が好きなので、テーマ的には凄く好きですね。

なんで空手と野菜を合わせたのかもイマイチわかりませんし、「最強を語るには刃物がないと論外」っていう身も蓋もないルールが面白い。



カードゲームにしては箱が若干大きくてそんなに持ち運べるワケではありませんが、多人数プレイも可能な優れたゲームです。

デザイナーも言わずと知れたクニツィアさんです。
まだまだ通販で入手可能なので、気になる方は是非手に取ってみてはいかがでしょうか。


おススメです(笑)