ネズミのパティシエ
誰もが偉大な芸術家になれるわけではないが、誰が偉大な芸術家になってもおかしくはない
プレイヤーはパリに住むネズミのチョコレート職人になって、最高のスイーツを顧客に提供します。
ピクサーの名作、『レミーのおいしいレストラン』を思い出すテーマです。
原題である『ラタトゥイユ』は秀逸なタイトルで、変える必要があったのかとは思いましたが、それもこれも気にならなくなるほどの名作でしたね。
パリのディズニーランドにはこの映画をイメージしたレストランや、アトラクションが存在するとか。
ファンなら是非赴きたい施設ですね。
ネズミのパティシエ 基本情報
プレイ人数 : 2〜6人
対象年齢 : 10歳以上
プレイ時間 : 30分
卵、フルーツ、チョコレート、ナッツ、シュガー
スートはこんな感じでしょうか。
よくわからない…
僕がプレイしたときはそう呼んでいました。
どんなゲームか
手札で材料カードを揃えて、得点していくゲームです。
基本的には3枚セットで1つのスイーツを作れます。
いろんな材料を混ぜた方が美味しいスイーツができそうなものですが、砂糖3枚とかでも条件次第では得点になります。嘘でしょ…
材料カードを混ぜて全員に5枚、そして詳細はあとで説明しますが、助っ人カードをそれぞれ1枚ずつ配ります。
場の中央には人数+1枚の材料カードがオープンされており、これを手札に加えてセットコレクションを作るというわけです。
手番の最初に各プレイヤーは自分の手札から1枚を場に伏せ、一斉にオープンします。
ここでプレイされたカードを確認し、カードの上部2箇所に書かれている数字(チョコターラー)を比較します。
大きなチョコターラーが書かれているプレイヤーから順に、場に並べてあるカードから2枚を選択し、手札に加えます。
自分が出したカードは、選択後に中央の場に出されます。
こうして1順した後、各プレイヤーは(基本的に)3枚組のカードを1組公開し、得点化することができます。
公開できる役は以下の通りです。
【異なる色のストレート】
色は問わず、連番になっている場合の役。
連番の中で1番小さい数字が得点になります。
【同じ色のストレート】
色が揃っていてかつ連番になっている場合の役。
連番の中で1番大きな数字が得点になります。
【異なる色の同じ数字3枚】
色は問わず同じ数字を3枚集めた場合の役。
その数字が得点になります。
【同じ色の同じ数字3枚】
同じ色、同じ数字を3枚集めた場合の役。
最強の役。集めた数字2枚分の得点が入ります。
どうせなら大きい数字で揃えたいですね。
全員公開するか否かを確認した後、プレイヤー人数分のカードを中央に追加し、ゲームを続行します。
これを繰り返して誰かが30点に到達したラウンドでゲームが終了します。
最も多くの得点を獲得したプレイヤーが勝利します。
これだけならシンプルなカードゲームなんですが、このゲーム特有の味付けとして、助っ人カードがいます。
これがネズミのパティシエを助けてくれる頼れる助っ人達。
どいつもこいつも衛生的に問題ありそうな奴らばかりですが、より汚そうなやつほど能力が強いです。
こんな所までジレンマがあるとは…やるな…
例えば
フンコロガシ、モグラ
役を作る際にカードの数字を1だけ上げ下げできる助っ人。
下げるのがフンコロガシ、上げるのがモグラです。
アリ
4枚組の役を作る事が出来るようになる助っ人。
特典として獲得できるカードが1枚多くなる為、非常に爆発力が高い。
ゴキブリ
役を作るときに1枚だけ任意の色に変更できる助っ人。
同じ色の役の方が得点が高くなりやすいので非常に便利です。
助っ人カードはラウンドが終わるごとに時計回りに回っていくので、次のラウンドに使用できる助っ人と手札を確認しながら役を作っていくわけです。
まとめ
ルールは簡単、小箱で持ち運びも容易な優等生ゲームです。
そこまで珍しいシステムを使用しているわけではありませんが、助っ人カードがいいアクセントになっています。
カードの質感とテーマも可愛らしいので、女性にも結構ウケがいいゲームですね。