カワズのボードゲーム備忘録

京都在住の両生類が趣味であるボードゲームについて綴るブログです。基本的には所持しているボードゲームの中でも特に好みであるものを紹介していきます。

筆者

初めまして。
僕は京都で働くカワズ(かえる)というものです。

カワズ(かえる)の愛称(蔑称)は、幼少期よりカエル愛が深かったこと、また下戸なことから…。

休日は温泉に行ったりボードゲームをしたりして過ごしているので、それについて綴るブログとなっています。

ボードゲームに関しては自分が所持しているボードゲームの中で気に入ったもの、紹介したいものを記事にしていきます。

僕の記事を読んで、ボードゲームに少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。


以下、ブログの登場人物。

カワズ

【在住】京都
【年齢】20代
【好きなテーマ】古代、南国、修道士
【苦手なテーマ】戦争、人狼
【好きなシステム】ワーカー・プレイスメント、トリテ
【苦手なシステム】ブースタードラフト
【プレイヤーカラー】。ない場合は
ボードゲーム以外の趣味】読書、映画鑑賞
【一言】関西のボドゲ会、ボドゲカフェに稀にいます。
Twitter@FrogKellogg







【在住】秘密
【年齢】秘密
【好きなテーマ】動物
【苦手なテーマ】
【好きなシステム】パーティ、アクション選択
【苦手なシステム】アブストラク
【プレイヤーカラー】白、黒
ボードゲーム以外の趣味】デジタルゲーム

New Bedford 〜The White whale Promo〜が届く。


今回は番外編です。
皆さんは『白鯨』という小説をご存知でしょうか?

1851年に発表された有名な小説で、世界十大小説の1つとも言われています。

この小説の中には白いマッコウクジラに足を奪われたエイハブ船長が登場します。

この船長、異常なまでにこの白いクジラを恨んでおり、船長を筆頭に個性豊かな船乗りたちが一緒になって復讐に行く…という流れになっています🐳
本当にざっくりいうとそんな感じです。実際はもっと深い物語があります。
非常に難しい小説ではありますが、一読の価値はある一冊となっています。


さて、ニューベッドフォードというゲームがあります。
こちらはプレイヤーがクジラ漁に出てお金を稼ぎ、都市を発展させていく…
という内容になっています。

その中にソロプレイルールがあり、相手となるキャラクターが何人かいるのですが…

一等航海士スターバック!
二等航海士スタッブ!
三等航海士フラスク!

そして船長、エイハブがいるのです!


これはもう、白鯨の世界観バリバリです。

なのに…!
基本ゲームには白鯨が出てこないのです…

「これでは船長がかわいそうだ」

納得がいかなかったため調べてみると…


ある!確かに白鯨プロモが存在したのでした。
キックスターター限定って感じでしょうか。
英語は苦手なので詳しくはわかりませんが…


というわけで購入。送料込みでもそんなに大した値段ではありませんでした。

そんなニューベッドフォードのプロモタイルが海を越えて本日やっと届いたので、今から頑張って英語を読んでいきたいと思います。


このゲーム、漁をする時にバッグの中からタイルを引くのですが、その時に白鯨を引いてしまうと良くないことが起こりそうです…
多分自分の船コマが沈むんでしょうね。


日本語版が発売されていない為、言語依存がかなりありますが、なんとか友人とプレイまで持っていきたいものですね〜

死者の日 カードゲーム

死者の日には家族や友人達が集い、故人への思いを馳せて語り合う。祝祭はカトリックにおける諸聖人の日である11月1日と翌日2日に行われる。地域によっては、10月31日の晩も前夜祭として祝われる。

市街地はマリーゴールドの香りに包まれ、公園には露店が立ち並ぶ。11月1日は子供の魂が、2日は大人の魂が戻る日とされ、供え物がチョコレートなどのお菓子からメスカルなどの酒に変わっていく。日本のお盆に近い位置付けであるが、あくまで楽しく明るく祝うのが特徴である。死を恐怖するのではなく、逆に死者とともに楽しく笑うというモチーフとなっている。

引用 : https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%25E6%25AD%25BB%25E8%2580%2585%25E3%2581%25AE%25E6%2597%25A5_(%25E3%2583%25A1%25E3%2582%25AD%25E3%2582%25B7%25E3%2582%25B3)



死者の日 基本情報

プレイ人数 : 3〜6人
対象年齢 : 12歳以上
プレイ時間 : 15分

どんなゲーム?

有名な死者の日のお祭りを題材にしたトリックテイキングゲーム…
なんですがシステムから死者の日っぽさはあまり感じません。

わかる人の為に簡単に言うと、マストフォローあり、トランプなし。
そしてトリックはフォローできたかに関わらずその時1番強い(大きいではない。)数字を出した人が取る。
といった感じです。

使用するカードはこのような感じです。
このカード欠点として、スートがわかりにくいです。

各スートは外枠の色とアイコンによって判別されます。
赤 : アイコンは供物
黒 : アイコンは髑髏
白 : アイコンは花


こいつだったらスートは白!
お花マークもついてますね。

せめて中の絵がそれっぽい色合いになっていればわかりやすいのですが、全部鮮やか(笑)
まぁこれはこれで綺麗なのでいいのですが…

まずはカードを各プレイヤーに配ります。
人数によって手札の枚数が違います。

・3人:15枚
・4人:12枚
・5人:11枚
・6人:10枚

ディーラーの左隣のプレイヤーが最初のリードとなり、トリックテイキングをします。

ここでカードをもう一度見ていただきたいのですが…

各カード、スートを表す記号の下に矢印が書いてあると思います。

この矢印が上を向いているカードがリードで出されたら、より大きな数字を出した人がトリックを取ります。
逆に、矢印が下を向いているカードが出されたら、より小さな数字を出した人がトリックを取ることになります。


忘れてしまわないようにこんなカードがあります。

マストフォローなのでリードプレイヤーが出したスート、更にHigh⤴︎かLow⤵︎かを表せるようになっています。
因みに裏面がLowです。







いや、黒を表すカードなのになんで背景がなの!?


このカード、不親切極まりないので本当に注意しましょう。
リードが黒なのに赤だと思って出してしまった。といった過失が普通に起こります。


このカードを出したとすると、リードカラーは黒、より大きな数字を出した人がトリックを取ります。くどいようですが、例えフォローできなくて別のスートを出したとしても、数字が大きければ勝てます。


さて、カードにはあと2つの要素があります。


取得

なんか手のマークが書いてありますよね。

これが取得能力です。
既に出ているカードの中から1枚選んで自分の手札ではなく手元に置いておきます。
これは任意ではなく、義務となります。

また、リードのプレイヤーがこのカードをプレイしても何も起こりません。

カードを取得されたプレイヤーは新たに手札からカードをプレイする必要があります。

得点


記号の1番下に①と書いてあるのが見えますね。
これが得点です。
取得で自分の前に置いたり、トリックを取ったりすることでこの点数が獲得できるというわけです。

カードによっては2点ついているものがあったり、逆に失点になるものもあります。


ゲームの終了

カードを全て出し切ったプレイヤーが出たらそこでそのトリックを打ち切り、得点計算をします。

手元にあるトリックや取得で手に入れたカードの得点部分を合計し、最も得点の高いプレイヤーが勝利します。


非常にオーソドックスなトリックテイキングですね〜


特殊なシステムのゲームがバンバンと出ているわけですが、このような王道ゲームもたまにやりたくなったりします。


このゲームはハロウィン会などで使えそうですね。
リメンバ・ミーが観たくなってきます。

ごきぶりポーカー ロイヤル

これ、ゴキブリ。

嘘かホントか、嫌われ者たちのブラフ&爆弾リレーが始まる。

嫌われ者を最も人に押し付けることができた真の嫌われ者がゲームに勝利するのだ。



ごきぶりポーカー ロイヤル 基本情報

プレイ人数 : 2〜6人(多い方が面白い。パーティーゲームだし)
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 15〜25分

どんなゲーム?



まだボードゲームの虜になっていない今から7、8年ほど前。
当時の僕はドンキホーテでアルバイトをしていた。

その日はとりわけ早い時間帯に仕事を上がることができたので、輸入菓子などを売っている店でドイツのグミ(もちろんハ◯ボーだ。今でも好物である)を買おうと思い、売り場へと向かった。

そこにこのゲーム(その頃はロイヤルなんてなかったが)は置いてあったのだ。


カラフルなお菓子と一緒に陳列されていたが、それはあまりに場違いなパッケージであった。

ちょっと気になって手に取ってみると、僕の大好きなカエルが登場するゲームだということがわかった。

「なんて可愛らしいイラストだろう!」

衝動買いして家に帰って弟とやった。
めちゃくちゃ面白くて、それはもう何度も何度もプレイした。
どこにでも持っていったのでいつしかカードはボロボロになり、箱も劣化が激しくなった。

そのうちプレイしなくなり、カードも無くしてしまったのだが…

それから再びボードゲームを嗜むようになって、昔やったごきぶりポーカーを買い直すことに…


「ロイヤルはごきぶりポーカーと内容は同じでロイヤルカードがついてるよ」

とのことだったのでこちらを購入した。

前置きが長くなってしまったが、そんなごきぶりポーカーの紹介記事である…


ゲームの目的
手札から他のプレイヤーへ嫌われ者カードをプレイし、押し付けようとします。
自分に跳ね返ってくることもあるので注意しましょう。
誰かが同じ種類の嫌われ者カードを4枚手元に置いてしまうか、手元にカードがないのにカードを取らされてしまった人が敗北します。
これが特徴。勝ちではなく負けを決めるゲームなんですね。テーマだけでなく決着もどんよりしています。

使用するカードはこんな感じ。

コウモリ
ハエ
ネズミ
ゴキブリ
カエル
サソリ
カメムシ

7種類です。

あれ…?

クモがリストラされとる!!!

サソリとのキャラ被りが痛かったかなぁ…🦂

というわけでクモのイラストに愛着があるプレイヤーは通常のごきぶりポーカーをお勧めします。(そんな人がいるのかは知りませんが。)


カードをよく混ぜ、7枚抜き取ります。
この7枚は罰カードの山としてその辺に置いておきます。(1番上だけ表にしておく)

「最初にロイヤルなカードを受け取ったやつには俺もついていくぜ!ロイヤルだろぉ?」

残りのカードは全員に同じ枚数配ります。
カードが余ったらスタートプレイヤーが1枚受け取り、残りは罰カードの山に加えます。


スタートプレイヤーは自分の手札から1枚カードを選択して、任意のプレイヤー(自分以外)の前に伏せておきます。

その際、伏せたカードが何であるかを宣言します。これはもちろん嘘だっていいわけです。

宣言できるのは先ほどの動物名と、ロイヤルのどれかです。

ロイヤルを宣言した場合は、生き物の種類に関わらず、王冠をかぶったロイヤルカードが対象となります。

こんな感じ。各動物にはロイヤルな奴らがいます。

「じゃあ、サソリ🦂」

正直に宣言しているところ。相手が疑って「嘘だ!」と言えばサソリパンチ成功である。

自分の前にカードを伏せられたプレイヤーは、以下の2つから1つ選択し行動します。


①正しいか嘘かを予想し、カードを表にする

宣言した通りだと思ったら、「正しい」
嘘だと思ったら「嘘だ」
と言い、カードを表にします。


どちらの場合でも真実か嘘か見破れたら伏せてきた相手にカードをお返しできますし、見破れなかったら自分がそのカードを受け取ります。
ダウトと同じですね。

受け取った場合は手札ではなく、種類ごとに表にして前に置いておいておきます。

②カードをそのまま誰かに渡す
誰かに渡すことを宣言した場合、他の人に見えないよう自分だけこっそりと伏せられたカードを見て、まだ見ていない他のプレイヤーの前に伏せることができます。

この時、前のプレイヤーと同じ宣言をする必要はありません。

※最後にカードを差し出された人は①の選択肢以外を選ぶことはできません。



ロイヤルカードの扱い

ロイヤルカードを伏せる時はロイヤルと宣言してもいいですし、その生き物名を宣言しても構いません。
どちらも正しい宣言ということになります。

このロイヤルカードはかなりリスクのある攻撃で、このカードを取らされてしまった人はロイヤルカードに加えて、罰カードの上に公開されている1枚を追加で獲得しなければなりません。





スペシャルカード

スペシャルカードが2種類あります。



ジョーカーです。
ロイヤルの代わりにはなれませんが、逆に言えばロイヤルカード以外の全てのカードとして使用することができます。
嘘を言っているのは「ロイヤルだ」と宣言した時だけです。


何でもないカードです。
何を言っても嘘の宣言になります。
正しいと予想した相手はペナルティを受けます。

スペシャルカードを受け取ってしまった場合のみ、自分の前ではなく手札に加えます。
さらにペナルティとして以下の2種類から1つを受けます。

1)相手が宣言していた嫌われ者と同じカードを手札から選択し、自分の前に置く。

2)上記のペナルティを受けたくない場合、別の種類の嫌われ者カード2枚を自分の前に置く(2枚の内訳は自由。別々の嫌われ者カード1枚ずつでもよい。)


ゲームの終了

・誰かが同じ嫌われ者カードを4枚集めてしまった場合。
・手札が無いのに嫌われ者カードを引き取らされ、親としてカードをプレイできなかった場合。

このどちらかになってしまったプレイヤーが1人負けします。


※2人プレイの場合は同じ種類の嫌われ者が5枚集まったら負けなど、一部ルールに違いがあります。


気心の知れた仲間とやろう!

通常のごきぶりポーカーにロイヤル、またスペシャルなカードといった味付けがされていて、新鮮でした。

最初に罰カードとして何枚か抜かれていますので完璧なカウンティングはできませんが、前作のごきぶりポーカーではたまに有り得ない宣言を見抜くことができたんですよね。
既に全部出ているカードを伏せてきたら嘘確定ですから。

しかしこのロイヤルでは、王冠を被っていない全てのカードとして使えるスペシャルカードがあります。

これによって、あるはずのない最後の1枚が生まれる。これがアツいわけです。

持ち運びにも優れていますし、万人に受けるとまでは言いませんが、気心の知れた友人と遊ぶ用に1つは持っておいてもいい名作なんじゃないかと思っています。

タランチュラタンゴ

毒蜘蛛のタンゴ
タンゴ
タンゴ

蜘蛛の目のようにきまぐれよ

ララララララ…♪🕷🕸

※蜘蛛が苦手な人は見ないように

タランチュラタンゴ 基本情報

プレイ人数 : 2〜5人(大人数推奨。2人は絶対にやめたほうがいい。)
対象年齢 : 7歳以上
プレイ時間 : 15分

どんなゲーム?

手札を捌いていくゴーアウト&リアクションゲームです。

最初に申し上げておきますと、僕は記憶や反射神経がモノをいうゲームがとても苦手です。
魔法のコマやおばけキャッチ、ドブルなど愛されているゲームは沢山あるワケですが…

反応できない!頭に浮かんでも体が動かない!
だいたいはなす術なく敗北します。

ではなぜタランチュラタンゴを紹介するのか?
という話ですが、このリアクションゲームは相手のリアクションを見ているだけでもまぁまぁ楽しめるゲームだからなんですね。

前置きが長くなりましたが、ゲームの紹介に移りたいと思います。

最初にテーブルの中央にこのようなタイルを置きます。タンゴタランチュラというらしい。


そしてこのカード。

これを全てのプレイヤーに均等になるように配り切ります。(2人プレイをお勧めしない理由のひとつ。カードは全部で120枚あるので1人分の量が凄いことになってしまう。)
配られたカードは内容を見ずに山札として持っておきます。

スタートプレイヤーは自分の山札の1番上のカードをタンゴタランチュラの辺に接するように出します。
出し終わったらカードによって異なるリアクションを行い、左隣のプレイヤーがカードを出します。

カードごとのリアクション

前のプレイヤーが何を出したかで行うリアクションが決まります。
カードには以下の種類があります。


①動物のカードでタランチュラが1匹いる。
対応する動物の鳴き声を1回真似して、自分の山札の1番上のカードを左隣の辺に置きます。

鳴き方

ウシ「モー」
ロバ「イーヨー」
ヤギ「メー」
イヌ「ワン」
ネコ「ニャー」
オウム「オウ」

「お前のようなオウムがいるか!」



②動物カードでタランチュラが2匹いる。

なんてことはありません。2回真似してから、自分の山札のカードを1匹の時と同じく左隣の辺に置きます。



③タランチュラがいない動物カード
いなかった場合は無言で自分の山札の1番上のカードを左隣の辺に置きます。
「リアクションゲームなのに…」


④タランチュラがおらず、動物が2匹いるカード
この場合も鳴き真似をせずに、自分のカードを2つ先のスペースに置きます。


⑤タランチュラカード
こいつが出た時は注意してください。プレイヤーはより早くテーブルを叩く行為を行います。

最も反応が遅かったプレイヤーはテーブル上にある全てのカードを自分の山札に加えます。

「血も涙もない」

間違った場合

鳴き真似をしてからカードを出す時に制限時間があります。
2秒です。

「無茶言うな!」

間違えたり答えるのが遅すぎた場合はテーブル上のカードを総取りします。

ゲームの終了

手札を全て無くしたプレイヤーが勝利します。

「終わるの?これ」

「君みたいなノロマがいれば、終わる。」

できれば5人推奨のパーティーゲームです。

の割には泥仕合になる可能性がなくはないので、万人にオススメはできませんが…

蜘蛛が好きなお子様のいるご家庭には最適なのではないでしょうか。(笑)

やはり苦手なジャンルのゲームはどうにも書きにくいですね…(笑)

愚かな牛

主人の管理不行き届きによって、逃げ出してしまった家畜を再び捕まえよう。

ただし問題なのはあいつら…
はっきり言って、帰ってきてほしくない。

いい機会だ。他の奴らに押し付けてしまえ…
あいつらの面倒を見るのはモーたくさんだ!🐄


愚かな牛 基本情報

プレイ人数 : 3〜6人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 15〜20分

ゴーアウト系のお手軽カードゲームです。
プレイヤーは早く手札を捌ききることを目指します。
残ったら失点です。

どんなゲーム?

ゲームはゴーアウト系のカードゲーム。3ラウンドやって1番失点の少ないプレイヤーが勝利します。
早い話が、先に手札をなくした人がいいってことです。

プレイヤーに配られるカードはこんな感じです。

それぞれウシ、ウマ、ブタ、ヒツジが描かれていますね。
カードの要素としてはこれだけです。

よくシャッフルし、各プレイヤーに9枚配ります。当然カードは余るので、テーブルの中央に山札として置きます。

カードを配ったプレイヤーの左隣にいるプレイヤーから始めます。
手番のプレイヤーは次の3つのうちどれかを選択して行います。

①家畜カードを1枚捨てる。

カードには何も書かれていませんが、各動物には1枚で捨てた時に誘発する特殊能力があります。

ヒツジ

効果はない。次のプレイヤーの出番になる。

「特殊能力があります。と言って間もないのにどういうことかね。」
「ヒツジちゃんに限ってはないのです。特殊能力と言ってもメリットなのかデメリットなのかよくわからない効果ばかりだし、クセのないカードとも言えるね。」

ブタ

左隣のプレイヤーは、捨て札もしくは山札の1番上からカードを取って手札に加える。

「手札を出し切ったらいいゲームで相手の手札を1枚増やせるってことでしょう?いいんじゃないかな。」

「カードを1枚選ぶ時に捨て札から取っていいということを忘れないようにしたいね。状況によっては敵に塩を送ることになるかも。」

ウマ

全てのプレイヤーは手札から家畜カードを1枚伏せる。その後伏せたカードを全員左隣のプレイヤーに渡し、そのカードを手札に加える。
ただしこのウマカードが手札の最後の1枚だった場合は手札交換を行わない。

「終盤になってコントロールしてきた手札を崩されるのは怖そうだね。」

「でも自分が受け取るカードも何かわからないからうまく使うのは難しそうだね」

ウシ

このカードを単体で捨てたプレイヤー自身が、山札の上からカードを1枚引き、手札に加える。

「ゴーアウト系なのに使っても手札の枚数が変わらない特殊能力なの…」

「愚かなウシだね。終盤でどうしても2枚セットが揃わない時に運否天賦のドローをする感じになるかな」

②同じ種類の家畜カードを2枚捨て札にする。

2枚カードをプレイすると特殊能力は発動しません。
その代わり、出した動物の要らない仔カードがゲームに登場します。


こんなやつらです。
イラスト下に書かれている黒丸は登場するラウンド数。
動物の上に書かれている数字は失点です。
誰かが手札を出し終えた時にこいつが自分の前にいるとこれを受け取らなければなりません。

最初に登場した時は、2枚カードをプレイしたプレイヤーの左隣にあたるプレイヤーの前に置きます。

それ以降は誰かが対応する動物のカードを2枚出すたびに、左隣へ1つずつ移動していきます。
これは置かれているプレイヤーが出さずとも、移動します。
さながらネガティブな椅子取りゲームのように要らない仔カードはぐるぐると回り、押し付け合うのです。

③パス
捨て札か山札の1番上のカードを手札に加えます。セルフブタです🐖

ラウンドの終了。得点計算

誰かの手札が無くなっていたら1ラウンドが終了します。


手札を最も余らせてしまった愚かなプレイヤーは4の失点カードを受け取ります。

2番目に余らせてしまったプレイヤーは2の失点カードを受け取ります。

手札を最も余らせたプレイヤーが2人以上いた場合は、その全員が2の失点カードを受け取ります。
この場合2番目に余らせてしまったプレイヤーは失点カードを受け取らずにすみます。ラッキー!

さらに、要らない仔カードが自分の前に置かれていたプレイヤーはそちらも失点になります。
3ラウンド目の要らない仔カードはなかなかの失点になってしまいます。

もし第1ラウンド用の要らない仔カードが余っていたら、ゲームから除外します。

最初に手札を無くしたプレイヤーがディーラーとなり再び9枚ずつ配ります。

これを3ラウンドやって1番失点の少ないプレイヤーが勝利します。

もう手札は少ない…のに要らない仔が自分の前にいる!

カードに書かれている情報はいたってシンプル。
たった4種類しかないのですから。

それなのにやってみると、これがまた悩ましい。
手札が減ったはいいものの、あがりの寸前で要らない仔が来た時の脱力感。
そして途端にカードが欲しくなるんです。
何故なら2枚セットで出さないと要らない仔が動いてくれないからなんですね。

欲を言えば家畜カードに特殊能力を表すアイコンでもつけてくれりゃいいのになと思いましたが、まぁたった4種類ですし、すぐに覚えられます。

この欠点も重箱の隅をつつくようなもので、全体的にはとても優秀なカードゲームだと思います。
イラストよし、ゲーム性よし、持ち運びよし
三拍子揃ったナイスゲームです。

ヤギの愛 (大事なのはヤギだけ)

取るのはトリックか、愛か…💖


ヤギか🐐


ヤギの愛 基本情報

プレイ人数 : 3〜6人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 20分

小箱です。

どんなゲーム?


マストフォローなし、トランプなしのトリックテイキング。
(それはもはやトリックテイキングなのか?)

ただどれくらい勝てるかビッドする点が一般的なトリックテイキングとちょっとだけ似ています。



使用するカードはこんな感じ。愛に溢れたヤギ達が描かれています🐐💕


カードは1〜50までの数字が1枚ずつあって、それぞれに1〜5匹のヤギマークが書かれています。


こいつだったら数字は12で、ヤギマークは2つです。


手札は最初8枚ずつ配られるので、8トリック終わったら1ラウンドが終了します。

スタートプレイヤーから一枚ずつカードを出し、1番大きな数字を出したプレイヤーがトリックを取ります。



4人プレイ時、こんな感じでカードが出されたとしましょう。

この場合21を出した人がトリックを取ります、そして…

全てのカードに書かれているヤギマークの合計数+1番小さい数字カードの値

をポイントとして獲得します。

※ヤギマークは左右に描かれていますが、片方だけ参照します。

つまりヤギマーク(6)+1番小さい数字カードの値(5)で21のプレイヤーは11ポイント獲得します。

トリックを取得した人から次のカードを出し始めてゲームは続いていきます。



さて、ビッドと言いましたが…

このトリックで取得したポイントが高い人が勝利するわけではありません。


こんな得点ボードがあります。
これに8ラウンド終了時、自分がどれだけポイントを獲得できているかどうか予想しろ。

というゲームなんですね。
当然ビッドはラウンドの開始時に行います。


ビッドにはこういうタイルを使います。
ハート💖が書いてあるのがわかると思いますが、範囲が狭い辺を用いてビッドすると、高得点が得られるようになっています。(基本的には。)



こんな風に最初に置いておきます。
「45〜50ポイントとるぞ。見事的中したら4点!💕」

また、他のプレイヤーの予想タイルに重ねることはできません。あんまり同じような予想はできんということです。

「1番長い辺は5ポイントだけど?これで予想すればいいんじゃない?💞」

「いや、1番長い辺は1番上か下にしか置けないんだよ。💝」

つまり、61ポイント以上獲得するか、1ポイントも獲得しないかにしかビッドできないということですね。

頂上には花嫁ヤギがいますね。


ポイントを獲得したらヤギコマをボード上で進めます。

8トリック終わった後に自分の予想が見事的中していれば辺に書いてあるハートの数だけ得点を得ます。

これを人数分ラウンド繰り返し、最も多い得点、もといハート💓を稼いだ人が勝利します。


カードを出す縛りは全くないので、ビッドが小さい数字の時に中途半端に大きい数字をリードで出してしまうと、集中放火を浴びます。

愛に溢れるゲームと言っておきながら実際はかなり悩ましく愛どころではありません。

ヤギの絵は可愛らしく、持ち運びにも優れた小箱なので、個人的にはおススメです。