ごきぶりポーカー ロイヤル
これ、ゴキブリ。
嘘かホントか、嫌われ者たちのブラフ&爆弾リレーが始まる。
嫌われ者を最も人に押し付けることができた真の嫌われ者がゲームに勝利するのだ。
どんなゲーム?
…
まだボードゲームの虜になっていない今から7、8年ほど前。
当時の僕はドンキホーテでアルバイトをしていた。
その日はとりわけ早い時間帯に仕事を上がることができたので、輸入菓子などを売っている店でドイツのグミ(もちろんハ◯ボーだ。今でも好物である)を買おうと思い、売り場へと向かった。
そこにこのゲーム(その頃はロイヤルなんてなかったが)は置いてあったのだ。
カラフルなお菓子と一緒に陳列されていたが、それはあまりに場違いなパッケージであった。
ちょっと気になって手に取ってみると、僕の大好きなカエルが登場するゲームだということがわかった。
「なんて可愛らしいイラストだろう!」
衝動買いして家に帰って弟とやった。
めちゃくちゃ面白くて、それはもう何度も何度もプレイした。
どこにでも持っていったのでいつしかカードはボロボロになり、箱も劣化が激しくなった。
そのうちプレイしなくなり、カードも無くしてしまったのだが…
それから再びボードゲームを嗜むようになって、昔やったごきぶりポーカーを買い直すことに…
「ロイヤルはごきぶりポーカーと内容は同じでロイヤルカードがついてるよ」
とのことだったのでこちらを購入した。
前置きが長くなってしまったが、そんなごきぶりポーカーの紹介記事である…
ゲームの目的
手札から他のプレイヤーへ嫌われ者カードをプレイし、押し付けようとします。
自分に跳ね返ってくることもあるので注意しましょう。
誰かが同じ種類の嫌われ者カードを4枚手元に置いてしまうか、手元にカードがないのにカードを取らされてしまった人が敗北します。
これが特徴。勝ちではなく負けを決めるゲームなんですね。テーマだけでなく決着もどんよりしています。
使用するカードはこんな感じ。
コウモリ
ハエ
ネズミ
ゴキブリ
カエル
サソリ
カメムシ
の7種類です。
あれ…?
クモがリストラされとる!!!
サソリとのキャラ被りが痛かったかなぁ…🦂
というわけでクモのイラストに愛着があるプレイヤーは通常のごきぶりポーカーをお勧めします。(そんな人がいるのかは知りませんが。)
カードをよく混ぜ、7枚抜き取ります。
この7枚は罰カードの山としてその辺に置いておきます。(1番上だけ表にしておく)
「最初にロイヤルなカードを受け取ったやつには俺もついていくぜ!ロイヤルだろぉ?」
残りのカードは全員に同じ枚数配ります。
カードが余ったらスタートプレイヤーが1枚受け取り、残りは罰カードの山に加えます。
スタートプレイヤーは自分の手札から1枚カードを選択して、任意のプレイヤー(自分以外)の前に伏せておきます。
その際、伏せたカードが何であるかを宣言します。これはもちろん嘘だっていいわけです。
宣言できるのは先ほどの動物名と、ロイヤルのどれかです。
ロイヤルを宣言した場合は、生き物の種類に関わらず、王冠をかぶったロイヤルカードが対象となります。
こんな感じ。各動物にはロイヤルな奴らがいます。
「じゃあ、サソリ🦂」
正直に宣言しているところ。相手が疑って「嘘だ!」と言えばサソリパンチ成功である。
自分の前にカードを伏せられたプレイヤーは、以下の2つから1つ選択し行動します。
①正しいか嘘かを予想し、カードを表にする
宣言した通りだと思ったら、「正しい」
嘘だと思ったら「嘘だ」
と言い、カードを表にします。
どちらの場合でも真実か嘘か見破れたら伏せてきた相手にカードをお返しできますし、見破れなかったら自分がそのカードを受け取ります。
ダウトと同じですね。
受け取った場合は手札ではなく、種類ごとに表にして前に置いておいておきます。
②カードをそのまま誰かに渡す
誰かに渡すことを宣言した場合、他の人に見えないよう自分だけこっそりと伏せられたカードを見て、まだ見ていない他のプレイヤーの前に伏せることができます。
この時、前のプレイヤーと同じ宣言をする必要はありません。
※最後にカードを差し出された人は①の選択肢以外を選ぶことはできません。
ロイヤルカードの扱い
ロイヤルカードを伏せる時はロイヤルと宣言してもいいですし、その生き物名を宣言しても構いません。
どちらも正しい宣言ということになります。
このロイヤルカードはかなりリスクのある攻撃で、このカードを取らされてしまった人はロイヤルカードに加えて、罰カードの上に公開されている1枚を追加で獲得しなければなりません。
スペシャルカード
スペシャルカードが2種類あります。
ジョーカーです。
ロイヤルの代わりにはなれませんが、逆に言えばロイヤルカード以外の全てのカードとして使用することができます。
嘘を言っているのは「ロイヤルだ」と宣言した時だけです。
何でもないカードです。
何を言っても嘘の宣言になります。
正しいと予想した相手はペナルティを受けます。
スペシャルカードを受け取ってしまった場合のみ、自分の前ではなく手札に加えます。
さらにペナルティとして以下の2種類から1つを受けます。
1)相手が宣言していた嫌われ者と同じカードを手札から選択し、自分の前に置く。
2)上記のペナルティを受けたくない場合、別の種類の嫌われ者カード2枚を自分の前に置く(2枚の内訳は自由。別々の嫌われ者カード1枚ずつでもよい。)
ゲームの終了
・誰かが同じ嫌われ者カードを4枚集めてしまった場合。
・手札が無いのに嫌われ者カードを引き取らされ、親としてカードをプレイできなかった場合。
このどちらかになってしまったプレイヤーが1人負けします。
※2人プレイの場合は同じ種類の嫌われ者が5枚集まったら負けなど、一部ルールに違いがあります。
気心の知れた仲間とやろう!
通常のごきぶりポーカーにロイヤル、またスペシャルなカードといった味付けがされていて、新鮮でした。
最初に罰カードとして何枚か抜かれていますので完璧なカウンティングはできませんが、前作のごきぶりポーカーではたまに有り得ない宣言を見抜くことができたんですよね。
既に全部出ているカードを伏せてきたら嘘確定ですから。
しかしこのロイヤルでは、王冠を被っていない全てのカードとして使えるスペシャルカードがあります。
これによって、あるはずのない最後の1枚が生まれる。これがアツいわけです。
持ち運びにも優れていますし、万人に受けるとまでは言いませんが、気心の知れた友人と遊ぶ用に1つは持っておいてもいい名作なんじゃないかと思っています。