アンコールワット
カンボジア北西部に存在するこの巨大な寺院は、世界遺産であるアンコール遺跡のうちの1つで、クメール建築の最高傑作であると言われています。
プレイヤーは当時この寺院を作った神々の王となり、自らの土地を美しく整備します。
他プレイヤーの土地を原生林で覆い尽くし、自らの土地は水路を引くことによって守りましょう。
アンコールワット 基本情報
プレイ人数 : 2〜4人(2人が面白いです。)
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 30分
どんなゲーム?
ジャングルの中の土地(個人ボード)にタイルを配置していき、相手より美しい領土を作るゲームです。
こんなボードが1人1枚配られます。ついたてがくっつけられるようになっている面白いボードです。
そして各プレイヤーはトラ、噴水、彫像のコマを1つずつ受け取ります。
そして配置していくタイルはこんな感じ。
プレイ人数によって何枚かタイルを取り除く必要があるので注意しましょう。
タイルをよく混ぜたら、各プレイヤーは5枚ずつタイルを手元に置きます。
ついたての手前に持ってきて、相手には見えないようにしておきます。
手番にやることは恐ろしく簡単で、以下の2つです。
①タイル、もしくは手元のコマを2つまでボードに配置する。
自分の手元のタイルを1枚ずつ、空いているマスに配置します。
この時、既に配置されている水タイル以外の上に重ねて配置することもできます。
自分のボードに配置できるタイルは中庭、仏塔、寺院、水の4種類です。
配置のルールとして、原生林以外のタイルと縦横斜めで接している場所にしか置けないことになっています。
(最初から個人ボードに書かれている寺院が全て原生林で埋め尽くされてしまった場合は、例外として自由な場所に配置できる。)
「中庭、仏塔、寺院はそれぞれ最後まで残っていればストレートにポイントが入るってことだよね?じゃあ水は? 」
「ここまでは自分のボードに置くタイルの説明。水の役割については次の説明でわかるよ。」
原生林タイル
このゲーム、個人ボードにタイルを配置していくゲームには珍しく、相手のボードにタイルを配置することができます。
これの配置ルールですが、「ゲームボードの外周に辺が接するように配置する」か、「既に置かれている原生林と辺が接するように配置する。」となっています。
要するに周りからどんどん侵食されていくイメージですね。
「あ〜。重ね置きできるから、これで相手の寺院タイルを潰してしまおうってことなの?」
「そう、だからここで水タイルが重要な役割を果たすんだよ。水タイルの上にはタイルを重ねて置けないから、原生林の侵食をブロックすることができるんだよ。」
迫り来る原生林を水でブロックした。ここはもう上書き出来ないので、寺院を潰すには迂回しなければならなくなった。
「そうか、原生林は斜めには配置できないから、水は有効な足止めになるね…でもこれだと原生林を沢山引いた人ばかり相手の邪魔ができてしまうね。」
「それも安心して。このゲームで最初に配られたコマを使えば、お邪魔プレイに対してきついカウンターができるのよ。」
コマの配置
「この子達をタイルの代わりに配置することもできたんだっけ。どういう効果があるの?」
コマにはそれぞれに対応しているタイルが決まっていて…
縦、もしくは横に連続して繋がっている枚数分得点が入ります。(斜めで接していても繋がっているとはみなしません。)
トラ → 原生林タイル
彫像 → 中庭
噴水 → 水
「なるほど、例え自分のボードが原生林で覆われても、トラをいい場所に配置できたら大量得点できるようになるのね。」
「そう、噴水も彫像もバカにならない得点を生む可能性があるコマだから、沢山タイルが連なっている場所に配置したいね。」
これだったら終了時に4点だ。トラに接している原生林が4つ縦横で繋がっているのがわかるだろう。
「タイルと違って何かを上に重ねることはできないし、ゲーム終了まで位置が変わることもないから配置は慎重にしたいね…。1個しかないし、正に虎の子だね。」
そしてタイルやコマなどの配置が終わったら…
②タイルの補充
裏向きのタイル山から自分の手元のタイルが5枚になるように補充します。
「やること2つのうち、1つは補充?簡単だね。」
「そうだね。基本的にはこれを繰り返していくだけ。すごくプレイしやすいゲームだよ。」
終了条件
②のタイルの補充で、王女タイルが5枚引かれたら、直ちにゲーム終了となります。
これが王女タイル。補充の時こいつを引いてしまったとしても、ちゃんと5枚になるように引くことができるので安心だ。
覆われていない中庭、仏塔、寺院の得点に、トラ、彫像、噴水で得た得点を合計し、最も点数の高いプレイヤーの勝ちとなります。(タイブレークは無し。)