カワズのボードゲーム備忘録

京都在住の両生類が趣味であるボードゲームについて綴るブログです。基本的には所持しているボードゲームの中でも特に好みであるものを紹介していきます。

カカオ

カカオ(学名:Theobroma cacao)は、アオイ科(クロンキスト体系や新エングラー体系ではアオギリ科)の常緑樹である。カカオノキ、ココアノキとも呼ばれる。学名の Theobroma はギリシャ語で「神 (theos)の食べ物 (broma)」を意味する。

Wikipediaより


貨幣が導入される前は、通貨としても用いられていたというカカオ。
私達はこのゲームで貴重品であるカカオを栽培し取引する事で、部族に富をもたらすことを目指します。


余談ですが、僕はチョコレートが少し苦手です。
いただいたものは食べます。
チョコレートに限らず甘すぎるものが好きではないというのもありますが…
バレンタインデーなどを素直に楽しめないのは少し悲しいですね。


とはいえ大半の人はチョコレートが好きだと思いますし、今日はそんなチョコレートの原材料がテーマのボードゲームをご紹介します。

カカオ 基本情報

プレイ人数 : 2〜4人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 45分

どんなゲーム?

神の食べ物という大袈裟な語源の学名を持つカカオを手に入れ、お金を稼ぐゲームです。



プレイヤーごとにプレイヤーコマではなく、労働者タイルを持ちます。

人数によって何枚か抜いておく必要がある点に注意しましょう。
各プレイヤーはこのタイルをよく混ぜ、ランダムに3枚引いて手札として持っておきます。


そしてこんな個人ボードを貰います。
円形の少し珍しいボードです。
川が曲線を描くように流れていますが、これの-10の所に自分の色のミープルを置きます。
簡単に言うと、ここを一歩も進めてないとゲーム終了時に10失点するよ。と言う事ですね。



テーブルの中央にはジャングルタイルと呼ばれるものが置かれていきます。

初期配置のプランテーションと市場は固定です。
斜めに接するように配置します。

残りのタイルはよく混ぜた後、上から2枚をオープンしてテーブル中央付近に置いておきます。


スタートプレイヤーから中央のタイル群に労働タイルを配置していきます。
ここで重要なルールが1つ。


労働者タイル、ジャングルタイルはそれぞれ、同じ種類のタイルが辺で接するように配置することはできません。

どういうことかと言うと、ジャングルタイルと労働者タイルで市松模様になるように配置してください。ということです。

手番の流れ

A)労働者タイルの配置
手札から自分の労働者タイルを1枚選び、少なくとも一辺が既に置かれているジャングルタイルに接するように置きます。
この時向きは自由に変えることができます。

こんな風に置いてみました。


B)ジャングルタイルの補充
配置のルールは先ほど言った通り、労働者タイルとジャングルタイルが市松模様になるように配置していきます。
また、2枚の労働者タイルが配置されていないジャングルタイルに接する場合、ジャングルタイルを補充します。これは手番の終了時に行います。

例えばこうなっていると、本来ジャングルタイルのあるべき場所の周りに白と紫の労働者タイルがありますよね。
なので場にオープンされているジャングルタイルから一枚選んで補充しています。
ゲームは必ず綺麗な市松模様になるように進んでいくのです。


C)ジャングルタイルによるアクション
さて配置するとどうなるか…
ここでもう一度自分の持っている労働者タイルを確認してみましょう。

それぞれの辺にミープルの絵が描かれていると思います。

つまり、ジャングルタイルに接している辺のミープルの数だけ対応するアクションが可能になります。
カカオがいっぱい欲しければ、ミープルの多い辺を接するように置きたいですね。

アクションできるのは手番プレイヤーに限りません。
Bの補充によって自分の労働者タイルにジャングルタイルが接したプレイヤーも行うことができます。


対応するアクションは以下の通りです。


プランテーション

カカオ畑からカカオを獲得できます。
描いてあるプランテーションが1つならカカオ1つ。2つなら2つ獲得できます。
勿論、ミープルが2人いる辺を接するように配置できれば、報酬は2倍になります。

なお、各プレイヤーカカオをしまっておける場所が個人ボードに書いてありますが、このキャパは変化しません。

5つを超えて獲得したカカオは消滅します…
タイミングを見計らって売却しましょう。

市場

隣接させた労働者の数だけ、カカオを売却できます。売却できる価格は真ん中に書いてある数字ですね。


金鉱

簡単です。隣接させたミープル1つにつき描かれているお金が貰えます。
2人で探したからといって金鉱の金が増えるものか…?と思いましたが、1人じゃ持って帰れないくらいの金だったんでしょうね。




これもストレートで、泉に隣接させた辺のミープルの数だけ時計回りにミープルを進めます。

最初の状態のまま放置すると最終的に10金も失ってしまう為、ある程度は進める必要があります。逆にプラスなら最後にお金がもらえます。
命の泉です。


太陽の礼拝所

隣接した辺のミープルの数だけ、太陽石が一個貰えます。
これも持てる数の上限が決まっています。
3個を超えた分の太陽石は失われてしまいます。
使用しなかった太陽石はゲーム終了時に1金となりますが、使用する場合は…

※重ね置き
ゲーム終了間近になると、ジャングルタイルの山がなくなるわけですが、その時太陽石を支払うことによって、既に置いてある自分の労働者タイルの上に新たな労働者タイルを重ね置きすることができます。

もちろん、隣接する場所のアクションを行えるので既に周りがジャングルタイルで埋まっている労働者タイルの上に重ね置きする事が出来れば強烈です。


神殿

ゲーム中には効果を発揮しません。
最後に、神殿に隣接している労働者タイルの数が最も多いプレイヤーが6金貰えます。
2位は3点です。

同率1位がいた場合などについての詳しい処理は、説明書をよく読んでおきましょう。


AからCまでの流れを行い、労働者タイルを補充して次のプレイヤーの手番に…

といった流れを繰り返していきます。

ゲームの終了

全てのプレイヤーが労働者タイルを置ききったらゲーム終了です。

神殿のボーナス、泉のボーナス、太陽のボーナスを計算し、最もお金を持っているプレイヤーが勝利します。

最後持っているカカオは1円にもなりません。ゲームのタイトル、カカオなのに…

※お金が同じだった場合はカカオを多く持っている人が勝ちます。「神の食べ物」の面目躍如ですね。



また、このゲーム拡張がいくつかあります。

このショコラトルはチョコレートに加工する工場などが出てきて、バレンタインゲームとしてはいい感じなので興味があれば調べてみてください。

カカオ CACAO/ボードゲーム

カカオ CACAO/ボードゲーム

カカオチョコレートボードゲーム

カカオチョコレートボードゲーム

駿河屋やヤフオクなどでも比較的手に入りやすいです。