カワズのボードゲーム備忘録

京都在住の両生類が趣味であるボードゲームについて綴るブログです。基本的には所持しているボードゲームの中でも特に好みであるものを紹介していきます。

Sweet Honey,Bee Mine!

は。

突然ですが、皆さんはホットケーキを焼いた時、何をつけて食べますか?🥞

僕はバターだけで食べるのが好きなのですが、中にはアイスクリームを乗せたり、シナモンをかけたりする人もいるようです。

そしてなんといってもメープルシロップ蜂蜜などをかけて食べる人が多いような気がしますね🐝




ハチと言えば…
みなしごハッチというアニメーション作品が心の中に強く残っています。
スズメバチに襲われ、母である女王蜂と生き別れてしまったハッチが、困難を乗り越えつつ母を探すといったストーリーのアニメーション作品です。
物語ではハッチと関わった虫が次々に命を落としていきます。悪い虫との争い、天敵の出現など。
儚い虫の命がリアルに描かれており、可愛らしいキャラクターの見た目からは想像できないほどの重いストーリーです。


個人的にアントブリーやバグズライフなどの小さな虫達にスポットをあてた作品が好きなのもあって、また見返したいなァと感じていますね。とはいえかなり長い作品。ケーブルテレビの番組で見ていた頃も、(いつ終わるんだ?)と思っていました。

今回はそんなハチとハチミツをテーマにした甘そうで甘くないゲームの紹介です。


Sweet Honey,Bee Mine! 基本情報

プレイ人数 : 2〜6人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 15分

どんなゲーム?

ハチミツチップを失わないように規定ラウンドを凌ぎきるゲームです。

内容物。まずはカードです。
1から10までの数字が書かれており、そのカードが何枚あるかもその数字で示されています。
また、カードの裏面にも少し特徴があります。
1〜5のカードにはLow、6〜10のカードにはHighと書かれているものがあります。
もちろん何も書かれていないノーヒントのカードもあります。

レトロな雰囲気のいらすイラストが素晴らしいです。
あなたのスウィートハニーはどの子でしょうか?僕は4番が好みです。


ハチミツチップがいっぱい。
最初は1人15枚持っています。

ハチミツは人類が初めて使用した甘味料と言われているほど歴史が深いそうです。
このゲームにおいてもハチミツチップは大切で、ゲームはあらかじめ決定したラウンド数を終えた時点で、最もハチミツチップを稼げたプレイヤーが勝利します。

ゲームの流れ

最初に配られる蜂カードは5枚。
基本的には親から順番に蜂カードを伏せて出していきます。

最初は全員、配られたカードの中から1枚を手で隠しながら場に出します。

そして、全員で一緒に「Sweet Honey,Bee Mine!」とシャウトしながらカードを公開します。
ゲームを楽しむための儀式です。

ここで最も大きい数字を公開したプレイヤーが最初の親になります。
そして、ここで公開したカードはそのまま自分の手元に並べておきます。

この数字の大きさはカード枚数を表しており、大きい数字の蜂カードほど重複しやすくなります。

勘のいい方ならお分かりでしょう。
受け取ったカードが重複すると、そのラウンドから脱落してしまうのです。


ハァハァ…敗北者…?

この子達は腹の模様からしスズメバチなので、2度刺されたら…
というイメージなんでしょう。恐ろしい話です。

なので最初に9などの大きな数字を公開したプレイヤーは、親を取れますが手元のカードが重複する可能性も高くなるというわけです。



さて、親のプレイヤーは任意の蜂カードを1枚伏せ、1〜3枚のハチミツチップを乗せて左隣のプレイヤーに渡します。
その後カードを出した左隣のプレイヤーは、そのカードを受け取るか、受け取らないかを決めます。


受け取ることにした場合

カードを公開します。
自分の手元に公開してある蜂カードと重複していないかを確認します。
重複していなかった場合はその時乗っていたハチミツチップを獲得し、自分が新たなスタートプレイヤーとなります。

しかし重複していた場合は…

ラウンドから脱落します。そして、重複した蜂の数字分だけ、ハチミツチップを場の中央に支払います。
※このダメージは相当なものです。
そしてこの時カードの上に乗せられていたハチミツチップは、このカードを送り込んだ親が獲得します。


受け取らないことにした場合。

受け取らないことにした場合、そのチキンな選択に対する代償としてハチミツチップを支払うことになります。
最初に親プレイヤーが乗せた枚数と同じ数だけハチミツチップを乗せ、さらに次の左隣のプレイヤーへとカードを渡します。

このまま全員がチップを払い、親まで順番が回ってきた場合は、親がそのカードを表向きにし、獲得します。

あんまり自分がもらっても困るものは回しにくいですね。

ラウンドの終了時

ラウンドの終了条件が満たされたらラウンドの終了となります。

♢1プレイヤーを除く全てが脱落した時
最後に残っていたプレイヤーが中央のハチミツチップを獲得します。
♢1プレイヤーの捕獲した蜂の数字の合計が35に達した時
35に到達したプレイヤーが中央のハチミツチップを獲得します。
♢1プレイヤーの捕獲した小さな数字(1から5)の蜂カードが3枚になった時
小さな数字の蜂カードを3枚集めたプレイヤーが中央のハチミツチップを獲得します。


これを3ラウンド(推奨)繰り返し、最もハチミツチップを持っていたプレイヤーが勝利します。



綺麗な花には棘がある?皆さんは「刺されたっていい」と思えるほどのスウィートハニーに出会えたでしょうか?


ゲームの目的はハチミツチップを集めること。

しかし何でもかんでも回っているカードを受け取っていると、蜂に二度刺されてお陀仏となってしまいます。
相手がなんのカードを押し付けようとしているのか?
回す時にチップを何枚置くか?
駆け引きが非常にアツいブラフゲームです。

どうしようもない時はどうしようもないんですが、それも笑って楽しめるような仲間とプレイすることによって、このゲームも更に輝くでしょう。


システム的にそこまで特別な点はないのですが、個人的には可愛らしいイラストも相まってかなりお気に入りのゲームです。

イラストがいいというのは、重要ですね。