カワズのボードゲーム備忘録

京都在住の両生類が趣味であるボードゲームについて綴るブログです。基本的には所持しているボードゲームの中でも特に好みであるものを紹介していきます。

サムライ

このゲームは最高!



若かりし日のカワズ「東京タワーは333メートル。3のゾロ目でとっても覚えやすいのに、富士山ときたらなんなんだよ。山梨なのか静岡なのかもはっきりしないしさ。」


「あらあら。富士山にとってはそんなのちっぽけな悩みね。それにとってもいい覚え方があるわ。」


「いい覚え方?」


「そう、富士山の標高の覚え方。富士山は3776m。日本一の活火山よね。そんな立派な富士山のように3776(みな、なろう)!どう?覚えやすいでしょう?」


「みななろう…3776…本当だ!スゴく覚えやすい。ありがとう、先生!」


「そう。3776!それと、カワズくん。さっき富士山は静岡か山梨のどっちかはっきりしてほしいって言ってたわよね。」


「そうだよ!いくら県境にあるとはいえ、わかりにくいよ。」


「あらあら。カワズくんは少し勘違いをしているのね。」


「どういうこと?先生。」


「ふふっ。だって富士山がある場所は秋田県じゃない!」


「先生、何を言ってるの?秋田って東北地方でしょ?富士山がそんな場所にあるはずないよ。」


「じゃあ日本地図をご覧なさいな。きっと秋田県にあるわ。」


「そんなハズない、先生は嘘つきだ!どれどれ…ギョッ」


「そんな…ウソだ…」


「カワズくん、ちゃんと地理の勉強もしてね!」


「ウワーー!」





サムライ 基本情報

プレイ人数 : 2〜4人
対象年齢 : 10歳以上
プレイ時間 : 45分

どんなゲーム?

富士山が秋田と愛媛にそれぞれ1つずつ存在する不気味な日本列島でこれまた不気味なアーティファクトを取り合うゲームです。


ガンジスの藩王の紹介記事でもお伝えしている通り、大箱の紹介記事に関しては全てをお伝えすることはできません。
ゲームの雰囲気だけ掴んでいただき、興味があれば購入したりボードゲームカフェでリクエストしたりして楽しんでいただければと思います。


愛媛と高知のあたりにあるはずのない富士山が見えるだろうか?
まずは舞台となる日本列島を組み立てます。
人数によっては四国や北海道を使わない場合があるのでプレイする際は注意しましょう。


プレイヤーが奪い合うものはこれ。
左から兜、仏像、田です。どこまでも怪しい。仏像もどことなく奇妙で、ボマルツォの怪物公園やカンボジアの遺跡にいそうな感じ。

ボードはよく見るとヘキサゴンで構成されており、その中でも何かしらの絵が書いてある所にコマを置きます。
配置のルールについては割愛します…
江戸、秋田、札幌、京都には2個以上のコマが置かれます。なぜ東京だけ旧称なのか?


要はこのコマの周りの六角形になっている部分に自分が持っているタイルを置いていくわけです。


こんな感じのタイルを最初は5枚もらえます。
最初の5枚は選んでもいいですし、お互い了承の上ランダムで5枚選んでも構いません。
正直何を選んでいいのかサッパリ分からないので、お互いランダムに選ぶことをおすすめします。


例えばこのタイルだと、仏像の周りに置けば4影響力を与えます。


現在の市内と京丹後にあたる位置にいる仏像両方に影響が与えられると思い、その間に置いてみました。

こうして置いていって周りの六角形が全て埋まった時(陸地が全部埋まれば判定に移ります。)、周りに置いてあるタイルに書いてある数字の合計数が最も多いプレイヤーがコマを獲得します。
単独1位になれなかった場合は誰もコマを獲得できません。せっかく置いたタイルも無意味になります…むごい。


また、このようにという文字が書いてあるタイルは手番中に何回でも使えます。(しかも兜、仏像、田の全てに影響を及ぼします!)
手番が終わったらタイルが5枚になるように補充して次のプレイヤーの手番となるのは変わりません。


これは船。当然海に置けるタイルということになります。


これはボード上のコマを突然入れ替えることができるタイルです。(ただしコマの配置にはルールがある為、それを崩すような移動のさせ方はできません。ここはルールをよく読んでおきましょう。)


これは影響力を持たないタイルですが、自分が既に配置したタイルと入れ替える事ができる特殊能力を持っています。

ゲームの終了

どれか1種類のコマがボード上から無くなった時点で、そのプレイヤーが手番を最後まで行った後、ゲーム終了となります。

また、ボード脇に除外されたコマ(同率1位だった為、誰のものにもならなかったコマ)が4つになった場合もゲームは終了します。

勝者は誰?

まず、兜、仏像、田の所持数が単独トップでないプレイヤーはその時点で勝者争いから脱落します。
どれだけ沢山のコマをとろうが全部2位ならば脱落です。

そして更に、トップをとったコマ以外のコマ数で勝者を決めます。
つまり1種類だけ取りまくっても勝てません。

また、上記の3種類のうち2種類でトップをとったプレイヤーがいた場合は、そのプレイヤーが勝利します。

ジャパニーズサムライゲーム。システムというより見た目の魅力。

他国から見た日本はきっとこんな感じなんでしょう。
ルールは簡単で覚えやすいのですが、どの辺に置けばいいのか初見ではサッパリわかりません。
(何回かやってもわかりません。)
また、ルールは簡単なのに配置の選択肢が多いので長考してしまう人もいるかもしれません。

とはいえ3人以上だとあまり長く考えすぎても仕方ないことも多いので、それくらいの人数で気軽にプレイすることをお勧めします。



Samurai Board Game [並行輸入品]

Samurai Board Game [並行輸入品]

新版。ものすごく威厳のあるパッケージに変わっています。
並行輸入品には日本語説明書がつかないことが多々あります。

※ひどい場合だと説明書付きと書いてあるのに付いてないことすらあります。
ご購入の際は商品説明をよく読み、慎重に取引をするようにしましょう。


旧版は駿河屋にあるかも?
[ランクB] サムライ (Samurai) [日本語訳付き] | 予約 | ボードゲーム | 通販ショップの駿河屋

オークションなどでもたまに見かけます。
気になる方はチェックしてみてください。

もっとホイップを!

可愛いもの大好き、ナウいヤングの皆さんはどんなケーキが好きですか?

僕は断然レアチーズケーキです。
というかショートケーキが食べられないので、誕生日ケーキはいつもレアチーズケーキを食べていました。

今回ご紹介するのはそんなケーキの切り分けを題材にしたゲームです。


もっとホイップを! 基本情報

プレイ人数 : 2〜5人(2人はガチンコすぎるので3人以上推奨)
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 20分

どんなゲーム?

ケーキの切り分け問題を彷彿とさせる、「見た目はかわいい。中身はシビア」なギャップ萌えゲームです。


コンポーネントはこんなタイルがどっさりとあるだけ。

タイルにはそれぞれ数字とホイップクリームがいくつか書いてあります。

タイルに書かれている数字はその絵柄のケーキが何枚あるかを表しています。


例えばこれだったら5枚あります。


全てのタイルを11枚ずつの山5つに分けます。
この時タイルが余ります。これがランダム要素です。


この山全部が無くなるまでゲームが続くので、全5ラウンド行うということになりますね。


得点ですが、この数字。
ゲーム終了時にこのタイルの過半数を自分が持っていれば、書かれた得点が入ります。


この8のタイルだったら4枚持っていれば確実に8点取れます。(何枚かゲームから除外されているので、3枚以下しか取れなくても1位になる可能性はあります。)
同率1位ならばどちらも書かれた点数を獲得できますが、2位以下になると1点も貰えません。
中途半端にとって2位ばっかりだと最悪です。


11枚をオープンして並べたところです。

スタートプレイヤーはこれを人数分以下に切り分けます。
当然ですが切り分けたケーキを選べるのは自分が最後なので人数分に切り分けた方がいいです。


切り分けたケーキをスタートプレイヤーの左隣から順番に取っていくのですが…
切り分けたケーキを手元に置く時、以下の2つの方法があります。

①ケーキの種類ごとに表向きに置いておく。
これは簡単。あとで得点計算をする時わかりやすいようにケーキごとに分けておきます。

②獲得したケーキを食べる。

食べるとは?
このゲーム、ケーキの所持枚数で多数を取るだけが得点ではありません。
獲得した時に任意の枚数ケーキを食べることができます。
食べたケーキは裏返して自分の手元に置いておきます。

ゲーム終了時、裏側にされているタイルに描かれたホイップの数だけ得点することができます。

このケーキを食べることにしたら、ゲーム終了時に2点が貰えます。
2位以下になりそうなケーキは食っとけという話になります。

本当にこれだけ。
これを5ラウンドやって、最後に手元にあるケーキをそれぞれ誰が1番多く持っているか確認して、最も得点の高いプレイヤーが勝利します。

あと1つだけ。手番中にケーキを獲得する権利をパスすれば、手元に置いたケーキの山の中から好きな数ケーキを食べることができます。

もっとも手番を1つ無駄にしてまで食べたくなるかどうかは慎重に考える必要があります。


いかがでしょうか?
ルールは僕が仕事帰りに記事を書けるくらい簡単。でも切り分けるのはすごく難しい(自分が獲得できるケーキは誰も取らなかった余り物なので…)

ゲーム会では意外とウケのいい
もっとホイップを!の紹介でした。


現在流通しているものはよりコンパクトになっています↓
ケーキのデザインが少し変わっているようなので、購入する際はチェックしてみてください。

もっとホイップを! 日本語版

もっとホイップを! 日本語版



旧版↓アップしている写真はこちらのものです。

もっとホイップを (...aber bitte mit Sahne)

もっとホイップを (...aber bitte mit Sahne)



おまけ。なんとピザバージョン(笑)🍕
ただ絵柄の違いがとてもわかりにくいです。
ケーキよりピザ派の人はこちらをどうぞ。

ニューヨーク・スライス 完全日本語版

ニューヨーク・スライス 完全日本語版

モーレア

エバ(ようこそ!)

ここは南の島、照りつける太陽☀️とヤシの木🌴の下
貝殻、木材、魚などの資源を集めてより価値の高い生産物や建築物を手に入れましょう。


皆さんも気軽に南国気分を味わって見ませんか?


モーレア 基本情報

プレイ人数 : 2〜5人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 30分

小さい頃にハワイに行ったのですが、殆ど覚えていません。
でも物心ついてから行ったハワイアンズは今でも輝かしい思い出として残っています。
今も行こうと思えば行けるのですが、プールよりかは温泉を優先する精神はもうオッサンです。

どんなゲーム?

カードゲームです。
セットアップするとこんな感じ。

資源カードの山、道具カードの山、生産物カードの山の3つに分かれています。

資源カードの山は上から3枚、生産物カードの山は上から10枚が場札となって置かれています。
※道具カードの山は常にオープンです。



1番基本となるカードがこれ

資源カードです。
貝殻、木材、竹、粘土、魚
この5種類です。
これを集めてよりよいカードと交換していきます。

手番は時計回りで行い生産物カードの山札から場に補充できなくなったら最後の一巡をして終了します。

手番に行うことは以下の3つです。


①資源カードを引く。
資源カードの山札の上から1枚引きます。これは強制です。

「ん?セットアップの時に表にしたやつは選べないの?」

「チケライやってると間違いそうだけど、最初のうちは①では選べないよ。あとで道具カードを作れば選べるようにはなるけど。」

「見えてるのにとれないのね…」

②アクションを行う(任意。パスも可能)

アクションには以下の選択肢があります。


・資源カード2枚で表向きになった資源カード1枚を取得する。

手札から任意のカードを2枚捨て、表向きにされている資源カード3枚のうち1枚を手札に加えます。その後山札の上から新たに1枚を表向きにしておきます。

「え〜…オープンされているのを選ぶには手札を2枚も捨てないといけないの?苦しい…」

「かといって闇雲にドローし続けても狙った資源カードを手に入れるのは大変だし…。」

「カードを捨てなくても表向きのカードを取れる道具カードっていうのがどういうものかは後で説明してもらうね。」


・手札のカードを場の生産物カードと交換する。

カヌー、小屋、陶器のカードを、手札から必要な資源を捨てることによって獲得します。

「ん?生産物カードは勝利点として手元に置いておくんじゃないの?」

「上の3つだけは例外で、これを集めることによってより強い生産物カードを手に入れることができるんだよ。」

「ちょっといい資源ってことね。でもこの3枚は生産物カードだから、資源カードと裏面のデザインが異なるね。」

「あ、本当だ。何枚持ってるかバレバレじゃないか。」


・生産物カードを取得する

生産物カードを見てください。
取得するのに必要な資源はカードの下部に書かれています。

この生産物カードを獲得した時に使用した資源カードは捨て札に置きますが…
カヌー、小屋、陶器、つまり生産物カードを使って獲得した場合は使用したカードをゲームから除外します。

「これが最終的に集めるものだね。」

「資源カードを使って手に入れる生産物カードよりも、生産物カードを使って手に入れる生産物カードの方が強く見えるね。」

「でもそれだけ手間がかかるよ」

・道具カードを取得する。

同じ種類の資源カードを、道具カードの下部に書かれているカードマークの数だけ集めて、道具カードを取得することができます。
そしてそれぞれの道具カードについては、各プレイヤー1枚までしか持つことはできません。

「お〜。で、どんな効果があるの?」

道具① かご

手札上限が8枚になります。(通常6枚)
余分なカードはターン終了時に捨てなければならない為、手札上限が増えるのは嬉しいです。
1種類の資源カード3枚を捨てて取得することができます。


道具② 槍

これを持っていると、①のドローフェイズに表向きになっているカードを選んで手札に加えることができるようになります。
1種類の資源カード4枚を捨てて取得することができます。

「これか!3枚のうちから選べるのは大きいなぁ」

「相性のいい道具カードもあるんだよ」


道具③ 漁網

このカードを持っていると、魚をジョーカーとして扱うことができます。
1種類の資源カード5枚を捨てて取得することができます。

「な、なに〜?」

※注意点

・道具カードを取得するときに同種類のカードの一部を魚で代用することはできません。

・倉庫(後述)に置く際には魚をジョーカーとして扱うことはできません。

・魚は貝殻や木材などにはなりますが、カヌーや陶器などの生産物カードとして扱うことはできません。

「まぁカヌーとかの生産物カードとして使えたら強すぎるし、当たり前だよね。」

道具④ 手押し車

資源カードを引く際、これを持っていると任意で2枚目を引くことができます。
1種類の資源カード6枚を捨てて取得することができます。

「なんと、槍カードとの相性がバッチリだね。」

「しかも1枚表向きのカードから選択すれば、即座に山札からカードが補充されるから、2枚目も3枚から選択できるんだよね。」

「でも手に入れるには同じ種類のカード6枚かぁ〜(笑)まず手札上限を上げる道具カードを獲得しておかないと…」



・1枚以上の資源カードを倉庫に置く。
1アクションを使って自分が持っている倉庫1つの下にカードを重ねます。
これは後で得点になります。

「どゆこと?」

「生産物カードの中には倉庫というのがあって、このアクションを使ってそこに自分の手札のカードを入れていくんだよ。そうすると得点が入る」

「つまり倉庫を持っている人だけができるアクションだね?」

「そういうこと。得点は倉庫以外でも取れるからね〜。」


アクションは以上。最後に
③手札上限の確認

かごを持っていないプレイヤーは6枚を超えた手札を持つことはできません。
超えていた場合には余分なカードを捨てます。
これを終えた後、次のプレイヤーの手番になります。



「ねぇ、他にどんな得点方法があるの?」

「基本的には生産物カードを買って得点するよ。亀の甲羅マークの中の数字を最後に合計するよ。」

「これだったら木の資源カードを4枚払って、最後に6点手に入るってわけだね〜。」

「他にも様々な生産物カードがあるよ。しかしいい雰囲気だね〜。」


「これはこのカードを何枚集めていたかによって得点が伸びていくカードだね。」
「5枚集めたら20点か…貝殻2枚で手に入るし、おもしろそうだね。」


「これ何?2点しか入らないんですけど?その割には木の資源カードが4枚もいるし…」

「これは便利なカードだよ。真ん中に木のアイコンが書いてあるでしょ。つまりこれ以降常に木の資源カードを1枚持っているという扱いになるんだよ。」

「すごい!欲しいね」


「そんでこれが倉庫カードだね。これだと木のカードをアクションの時に保管しておくわけか」

「そうそう。中には生産物カードを保管して置く倉庫もあるし、そっちはより勝利点が高くなってるよ。」

「だんだんと倉庫とか増えて発展していく感じがいいね。」

ゲームの終了

生産物カードの山が尽きた時、手元に置いてある生産物カードの得点を全て計算します。
そして最も得点の高いプレイヤーが勝利します。

資源をよりよい資源、生産物に…!まさに南国の煌き!


宝石の煌きのように割引クーポンがバンバン溜まっていくという感じではありませんが、道具カードで手札や資源カードに余裕が出てきて、生産物カードをバンバン取得していけるようになると滅茶苦茶面白いです。

南国テイストのゲームが好きな僕。
色眼鏡で見ているかもしれませんが、名作だと思います。

箱はそんなに小さくなく持ち運びに関しては微妙ですが、カードゲームとは思えない濃密な時間を味わえる南国の煌き、もといモーレア 。
是非プレイしてみて下さい!

ピノキオ

ピノキオといえば嘘をついて鼻が伸びるあの童話がよく知られている。

嘘をつくと鼻に影響が出るというのは本当で、緊張で鼻周辺の体温が上がるんだとか。
更に近年の研究では、鼻の体温が上がることによってむしろ鼻は縮んでしまうという結果が出たという…

本日はエイプリルフール。各所でいつもより鼻の縮んだ人々が見られるかもしれない。

ピノキオ 基本情報

プレイ人数 : 2〜6人
対象年齢 : 6歳以上
プレイ時間 : 約20分

どんなゲーム?

手札のカードを中央部にプレイしていきます。
このゲーム、簡単に言うとダウトそのものです。

嘘をつきながらカードを出していき、見破られないようにしていくゲームなのです。


カードはこんな感じ

の服カードがあります。
オーバーオール(ズボンと呼んでいました。)、シャツ、靴、リボン、帽子です。

カードを場に出すときは、色と種類を宣言し伏せておきます。

「黄色の靴!」とかね


それに対して次の出番のプレイヤーがダウトするか否かを決めます。

もちろんダウトした場合はそのカードを表にします。



そしてこんなカードがあります。
各プレイヤーが持っているピノキオ

そして鼻カード。大量にあります。

ダウト成功したら嘘つきの鼻が伸びますし、ダウト失敗したら自分の鼻が伸びます
疑う=嘘なのか…?


なんかビジュアルが笑えます(笑)


ダウトしない場合は同じ洋服で違う色のもの同じ色の別の洋服をプレイします。
ダウト権は常に出したプレイヤーの次のプレイヤーしかありません。

洋服カードは配りきりですが、だんだん手札が少なくなってくるともう嘘をつくしかなくなります。

最後の洋服カードが出された時に、1番鼻が伸びていないプレイヤーが勝利します。

あまりに簡単なルールです。

ただのダウトだが、テーマがピノキオなのが滑稽で面白い。

特徴的なルールは全くなく、トランプでもできますが、これはもう絵柄の勝利でしょう。

ピノキオの鼻が際限なく伸びていく様は非常に楽しいです。


もちろん欠点もあって…

こういったダウトゲームにはありがちですが、全くダウトしないプレイヤーが出てきます。
そして案外そういったプレイヤーが勝利します。
嘘か本当かの駆け引きを楽しむゲームなのに勝利のためにダウトしないプレイヤーが増えると…

全員で淡々とカードを出し続けるという無茶苦茶面白くないゲームになってしまいます。

もちろんゲームとして勝利を目指すのは当たり前ですし、そういった意味では欠陥のあるゲームであると言えます。

シャレがわかるプレイヤーとプレイすることが大切なゲームです。

ガンジスの藩王

ムガル帝国はインド北部にあるヒンドゥスターン平野で発展したと言われる大帝国です。

プレイヤーはそんな繁栄するムガル帝国藩王(ラージャ)、藩王妃(ラニ)となり自らが治める領地を裕福にすることを目指します。

カルマを操作し、最も富と名声を極めた藩王藩王妃がこの国の伝説的指導者となり、ゲームに勝利するでしょう。


ガンジスの藩王 基本情報

プレイ人数 : 2〜4人
対象年齢 : 12歳以上
プレイ時間 : 45〜75分

どんなゲーム?

ダイスをリソースとして使うワーカー プレイスメントです。

ダイスをワーカーとして使うマルコポーロの旅路なんかも名作として知られていますが、このゲームにおいてダイスは資源やお金のような役割を果たしています。(お金は外周のトラックで別に表されていますが。)

余談ですが
僕、カワズは日中働いておりますので、これまではルールなどが比較的簡単な小箱の紹介記事しか書けていませんでした。

そんな中で
「このままでは小箱しかプレイしない小箱大好き両生類だと思われてしまう。それは非常にまずいな。」
と思い、今回初めて大箱について綴っています。

どうせなら大箱の中でもトップクラスに好きなものから紹介したいと思ったので、大のお気に入りであるガンジスの藩王を選択しました。

また、小箱の紹介記事では一部を除いた大まかな内容をお伝えできていましたが、大箱のゲームはいろいろ要素が多いため、その全ては説明することができません

ゲームの雰囲気だけ掴んでいただき、あとは実際に購入したり、ボードゲームカフェでリクエストしたりして楽しんでいただければなと思います。



ボード全景です。
やたらと澄んだガンジス川?が中央に流れていて、何やらマス目の中にこれまた色んなアイコンが書かれています。

手前には宮殿、中央付近には石切場なんかも見えますね。

右側にはラールキラーの中にタージマハルっぽいものやカジュラホの寺院っぽいものがある奇妙な建造物が描かれています…


このゲームの大きな特徴です。
勝利点トラックとお金のトラックがそれぞれ反対向きに走っています。
なぜ反対になっているのか?これにはちゃんと意味があるのですが…


個人ボードです。州タイルを置いて、自分の市場を発展させていきます。


これも個人ボード…
というかカーリー
1人1枚配られます。

カーリーの手の上にサイコロを置けます。カーリーの手からもれない範囲でしかサイコロを持つことはできません。
なので基本ゲームでは10個です。
こうやって視覚的にあと何個持てるかわかりやすいのは非常に優しいですね。


ゲームに使用するダイスです。
の4色です。
もっといっぱいありますが、取り出すのが面倒なのでとりあえずこれだけ。

最初に1色につき1個サイコロを貰えます
このゲーム、サイコロを貰うときはカーリーの手に置く前に振ります。
そして出目を変えないように、こんな風に置きます。

箱絵のようになりましたね。
なんだか滑稽ですが…
僕はこのゲームの箱絵に一目惚れして買ったので、これだけで満足感があります。


このゲームは要素が多いので説明するのは難しいのですが、やることは簡単です。
ワーカープレイスメントなので、最初にこんなワーカーを貰っています。


最初は3人です。(少しずつ増えます。)


これを手番になったら1人ずつボード上に配置していきます。

例えば…

ここは簡単です。
ワーカーを置けばサイコロが貰えます。(貰ったらまず振り、出目を変えないように手元のカーリーの手に置く。)
また、1番右の場所は2金もらってサイコロを振り直せます。

ここはお得な交換ゾーン。特定の色のサイコロを別のサイコロ2個に変えることが出来ます。


ここは何色でもいいので定められた数字のサイコロを支払うことによって、特殊効果が得られる場所です。
例えば1のサイコロを支払いワーカーを配置すれば、スタートプレイヤーの権利と2勝利点貰えます。


ここは石切場と市場です。
最初に「自らの治める領地を発展させる」と言いましたが、石切場にお金を払ってワーカーを置くと、見えている州タイルから1枚選んで自分の個人ボードに置くことができます。

このタイルだと、左上に緑の4のサイコロが書かれていますね。
なので配置するときには緑の4以上のサイコロを支払う必要があります。
(オーバーしてもいいし、2つで4以上にして支払ってもよい。)
更に州タイルの右下に白い建物が書かれていますね。
建物は4種類あって、ボード上にこんな場所もあります。

その時点で自分のキューブがどこまで進んでいるかに応じて、勝利点が即座に入ります。
(この州タイルを置いたとき、白い建物の改良は1つも進んでおらず、僕の緑キューブは2の所にある為、2勝利点を獲得します。)

こんな風に道が繋がるように置けました。

また、個人ボードの周りには勝利点やらお金やらが書いてあって…

こう繋げると3金貰えます。臨時収入ですね。

さて、さっきの石切場の下に市場があったと思います。

州タイルには市場が書かれています。
左から香辛料、絹、茶ですね。

これらは即座に得点などにはなりませんが、沢山配置した後にさっきの石切場の下にある市場マスにワーカーを置くことによって、多くのお金が手に入ります。


あと川。
最初は無料でワーカーを置けます。
出目が1〜3のサイコロを支払えば、その分だけ川を船が進みます。
止まった場所にあるものを貰えます。
勝利点だったりお金だったり。様々です。


そしてこのゲーム最大の特徴の1つ。カルマ。

このゲームにおいてプレイヤーは、カルマを1消費することによってサイコロを1つ裏返し、反対側の目にすることができます。

サイコロを支払う際に、1の目を6の目にしたりできるということです。
これはワーカー関係なくいつでもカルマを使うことができます。
(カルマは川で貰えたり、宮殿で貰えたりします。)



さて、このゲームもう1つの特徴があります。
それは終了条件です。

誰かがお金のトラックと勝利点のトラックを交差させたタイミングで最期の一周が始まります

トラックがそれぞれ反対向きに走っていく仕組みはこの終了条件があるからなんですね〜

交差させたプレイヤーが1人ならそのプレイヤーが勝ちますし、2人以上いたならば差分を比較してより多い方が勝利します。


カルマシステム、得点トラックの交差システムが唯一無二の面白さを生み出す。個人的ベストボードゲームランキング上位に入る名作

いかがでしたか?
綴っていないことはわんさかありますので、ゲームの雰囲気が僅かでも伝わればいいのですが…

サイコロを沢山振るゲームなので、ダイスゲームが好きな人にもお勧めできますし、何よりカルマを駆使することによってその時々に欲しい目を生み出すシステムが非常に面白いです。

この出目じゃなければ…といった状況をカルマで打開できる可能性がある為、ストレスにならないのです。

インドフレーバーを感じるゲームはそれなりにあるわけですが、その中でも特にお気に入りの作品です。
機会があれば是非プレイしていただきたいです。




またまた余談ですが、つくづく大箱のレビューをいくつもされている他のブロガーさんは凄いなと痛感しています…
何を書けば好きなゲームの良さが伝わるのか?これからボードゲームを始めようと思っている人に見てもらえるのか?
悩みは尽きない所です。


僕も手探りではありますが、魅力がきちんと伝わり、初心者の方にも「やってみたい!」と思ってもらえるような記事を作成できるよう努めていこう…と思ったのでした。

チャオチャオ

ジャングルにかけられた吊り橋を渡る探検者たち。

彼らはいち早く向こう側へとたどり着くために、他の探検家達を出し抜こうとします。

でも嘘はいけません。
バレたら最後、吊り橋から突き落とされ、食人植物の栄養となるでしょう…



チャオチャオ 基本情報

プレイ人数 : 2〜4人
対象年齢 : 10歳以上
プレイ時間 : 20〜30分

どんなゲーム?

ジャングルにかけられた吊り橋を渡って勝利点を得る、ブラフ&すごろくみたいなゲームです。

このゲーム、箱をそのままゲームに使用します。
こんな感じで吊り橋をかけます。↓


無残にもモウセンゴケに消化されるポーンが見えます。

他にもよくよく見るとハエトリグサやウツボカズラなどが…

雰囲気ありますね。

(※これは旧版。現在出回っているものはデザインがかなり異なるので注意してください。)


得点ボード。渡りきったコマを置いていきます。
ポイントなのは渡りきったコマを1から順に置いていくこと。
あとからゴールした方が高得点なのです。

この吊り橋、9マス進めば簡単にゴールすることができるように見えますね。

ただそう簡単には渡らせてもらえません。
通常のサイコロとは少し違う、秘密のサイコロを用います。


これ。この筒の中にはサイコロが入っていて、他のプレイヤーに出目が見えないようになっています。
出目は1〜4までと、×の目が2つです。


手番になったらまずこれを振って、自分だけ見ます。

その後出ているサイコロの目を宣言し、その数だけ吊り橋を進めます。(ブラフゲームなので、もちろん出ていない数字を宣言することもできます。)


そうしたら他のプレイヤーのやる事は1つ。
嘘か、嘘でないかを判断するわけです。

因みに嘘であると宣言できるのは早いもの勝ち

×の目

正しい数字だけ宣言して手堅くいこう…などと考えている不届きものを困らせる×の目。
この目が出たら必ず嘘をつかなければなりません(×の目が出た!ではなく、必ず数字を宣言する必要がある。)
ダウトされたら当然即死するので、宣言する数字には細心の注意を払いましょう。

チャオチャオ

嘘だと宣言したプレイヤーは出目が変わらないようにそっと秘密のダイスの筒を手元に持ってきて、出目を確認します。そして…

嘘ではなく本当だった場合は自分のコマが死にます。

宣言が嘘だった場合は、チャオチャオ!と高らかに宣言し、相手のコマを突き落とします。

そして、自分のコマを相手が宣言した数だけ進めます。
ダウトにメリットがあるということですね。

因みに誰も疑わずに「嘘だ!」の宣言が無かった場合は、サイコロの目を振ってわからなくしてから次の手番のプレイヤーに渡します。

自分のコマが突き落とされた場合は、橋の1番最初の所にストックからコマを置きます。ストックが1つもなければ何もできません。

終了条件

①誰か1人が3つのコマをゴールさせた場合。即座にそのプレイヤーが勝利する。

②誰も3つのコマをゴールさせることができず、手持ちのコマが無くなってしまった時。
この場合はゴールした順番に応じて得点が入っているはずです。これの合計が大きいプレイヤーが勝利します。



チャオチャオ!が不快にならない気心の知れたメンバーで是非

このゲーム、連続でチャオチャオされるとなかなかフラストレーションが溜まりますが、所詮はサイコロゲームだと割り切って軽ーく楽しむのがおススメです。


「4」

「うーん、よかろう」

〜次手番〜

「4」


「そんなうまい話があるか!嘘だ!」

「チャオチャオ〜」

さらに次手番

「4」

「なんだと…ナメてるな?嘘だ!」


「チャオチャオ〜」


「あぁぁああああぁあ!」

こんなこともあり得ます。
軽いゲームなのです。

新版が簡単に手に入ります。

チャオチャオ (Ciao,ciao) (日本語箱) ボードゲーム

チャオチャオ (Ciao,ciao) (日本語箱) ボードゲーム

オイ!それは俺の魚だぜ!

ファーストペンギン🐧

ペンギンが海に潜って食事をする際、他のペンギンよりも早く飛び込む個体がいます。
これがよく言われるファーストペンギンです。
新規事業に取り組む企業の比喩表現としてもよく知られていますね。

ペンギンの場合であれば、うまくいけば魚を大量に食すことができますが、海にはシャチやアザラシなどの天敵がいます。

ご飯にありつけるか、自分がご飯になるかは常に紙一重なんですね〜

前置きが長くなってしまいましたが、今回はそんなペンギンのボードゲームについて綴ります。


オイ!それは俺の魚だぜ!基本情報

プレイ人数 : 2〜4人
対象年齢 : 12歳以上
プレイ時間 : 10〜20分

どんなゲーム?

タイルの上に置いたペンギンを移動させ、得点タイルを獲得して行くゲームです。

使用するペンギンコマ。
現在流通しているものは持ち運びにも優れる小さめの箱にリメイクされています。
リメイク版のコマはプラスチック製です。
値段も個人的にはお手頃価格です。

因みにプレイ人数によって使用する個数が変わりますよ。
2人プレイなら全部使用します。

そして魚タイル。これを沢山集めるのが目的。
書かれた魚の合計が最終的な得点になります。

さて、セットアップを…

8枚と7枚の列を交互に作り、四角形に近い形を作ります。(だいたい四角形なら多少崩れても問題ありません。)

魚タイルには1〜3匹の魚が描かれていますが、魚が3匹いる高得点のタイルはできるだけバラして並べてね。
と書いてあります。


これがとにかく面倒くさい

このゲーム最大の弱点でしょう。


そして順番にペンギンを配置していきます。
どこに置いたっていいので安直に3匹いる所に置いていきます。(なぜこうするかはあとでわかります)

初期配置によっては1匹や2匹の魚タイルに置く方がいい場合もあるのでしょうか…

配置ですが、時計回りに配置しろと書いてあります。
これでは2番手以降が少し不利かなと思いますので、ハウスルールでカタン的な初期配置を行うなどするのもアリだと思います。(そうする場合は全員に確認をとりましょう。)

カタン的初期配置の置き方
例)A→B→C→C→B→A
最初に置いた人は、次に置けるのが最後になる形ですね。


手番で何をするか。

恐ろしく簡単で、まずペンギンを1つどれでもいいので動かします。

移動の条件ですが、直線ならどこまででも行けます。
ただしタイルがなくなった場所や、他のペンギンのいるタイルを飛び越えて移動することはできません。
ぶつかったら移動終了です。

また、絶対に曲がることはできません。移動は必ず一直線です。

次に、自分のペンギンがもといたタイルを獲得し、手元に置いておきます。

「初期配置で3匹の所に置いておいたから最初から3点とれるぞ〜」

「やっぱりそれでいいのかなぁ。」

「どうだろう。同じような場所にまとめて置くのはよくないような気はするけど…」


このゲーム、運要素が初期配置くらいしかない為、強い人とやると絶対に勝てない気がします。
そういった意味では3人以上でやった方がいいのかもしれません。

こんな風にタイルを取ったところがスカスカになってしまいます。

この時、小さな孤島に取り残されてしまうと絶望です。

ゲーム終了条件

手番に動かせるペンギンがなくなってしまった人からゲームを抜けます。
こうして最後のプレイヤーが抜けるまで手番を行なったら、ゲームは終了です。

自分の前に置かれているタイルに描かれている魚の数を合計し、最も得点の高いプレイヤーが勝利します。

因みに同点ならタイル枚数の多い方が勝利します。

お手軽お魚争奪戦。だが準備がお手軽ではない。

ゲーム自体はとても簡単なルールで奥が深く、かなり楽しいです。

本当に準備だけが大変です。
もちろん固定ボードだと完全にアブストラクトとなってしまうので、タイルでいいと思うのですが…
60枚もあるタイルをびちっと並べるのは少々面倒くさいです。
そういった意味ではリプレイ性があまり高くありませんが、単純なゲームとしては確かな面白さがある為、ぜひチャレンジしてみて下さい。

現在はリメイク版の、それは俺の魚だ!が広く流通しています!

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