カワズのボードゲーム備忘録

京都在住の両生類が趣味であるボードゲームについて綴るブログです。基本的には所持しているボードゲームの中でも特に好みであるものを紹介していきます。

モルゲンランド

その昔…
中世のイスラム世界にシャフリヤールという王がいた。

ある時、王の妃の不貞行為が発覚し、嘆き悲しんだ王は妻と相手の男の首をはねた。

王の気持ちはそれだけではおさまらず、街の生娘を連れてきては、一夜を過ごした後に首をはねていった。なんで?

王の側近である大臣が困っていると、その娘であるシェヘラザードが、王の蛮行を止めるべく、行動を起こす。

王の新しい妃となったシェヘラザードは、その日の夜から王に素晴らしい物語を語った。
物語は決して最後まで語らず、「続きはまた明日お話しします。」と言うのだった。

どうしても物語の続きが聞きたい王は妃の物語に毎晩心を震わせ、ついに最後まで殺すことはなかったそうだ。




アラビアンナイトといえば、ディズニーの押しも押されもせぬ名作、『アラジン』が実写映画化されるということで話題を呼んでいますね。

アラジン (吹替版)

アラジン (吹替版)

僕もアラジンは勿論、アリババやシンドバッドの冒険など、児童文学で読み耽ったものです。
実際のアラビアンナイトと言えばかなりエロスに溢れた過激な世界観で有名なようですが…
(今思えば、その過激さは児童文学であっても隠しきれていなかったように思える。アリババの兄、カシムは容赦なくバラバラにされるし、悪い盗賊は隠れている所に沸騰させた油を流し込んで倒す。それが主人公のやることだろうか?)

アラビアン・ナイト (福音館古典童話シリーズ)

アラビアン・ナイト (福音館古典童話シリーズ)

さて、今回はそんなアラビアンナイトの世界に飛び込んで宝石やアーティファクトを集める雰囲気たっぷりのゲームをご紹介しようと思います。
アラジンを観た後にいかがでしょうか?

モルゲンランド 基本情報

プレイ人数 : 3〜5人
対象年齢 : 10歳以上
プレイ時間 : 60〜90分

どんなゲーム?

ドラゴンから財宝を奪い、魔法を使い、アーティファクトを得るゲームです。


プレイヤーはこのようなチップをそれぞれ持ちます。3を除いた1〜9までで、構成は一緒です。

衝立もついでに受け取ります。

手に入れた宝石は隠して持っておくので、目隠しがいるのです。

出番が来たら、順番に1枚ずつ手元のチップをボードに伏せて配置していきます。好きな場所に置いていいのです。
全てのプレイヤーがチップを置き終わったら、左下からチップを表向けていきます。

超簡単に言えば、各マスに置いているチップの合計数値の1番大きい人が、そのマスの効果を得られるということです。
ドラゴンの洞窟では2位も財宝を貰えますが…


ボード全景。
1番下からドラゴンの巣、街、宮殿という感じでしょうか。3つのエリアに分かれています。
ここに順番にチップを置いていくというわけです。

ドラゴンの巣

どうでもいいことですが、千夜一夜物語にドラゴンなんて出てきましたかね…

もっとも、数多のエピソードのうち僕が読んだことがあるのはほんの一部ですので、出てきた物語があったのかもしれないですね〜


ラウンド毎にこんなカードがオープンされるので…


内容に従ってこんな風に財宝を配置します。これを奪い合うわけです。

「今回はレッドドラゴンがしょっぱいな…」

各エリア毎に、1番チップを置いているプレイヤーが1番上に置かれている財宝を獲得します。
2位以下はその下に置いてあるしょんぼり財宝です。(とはいえ今回のホワイトドラゴンの巣は2位でもかなりおいしそう。)

財宝は貴重(最初にいくつかは配られていますが)なので、ここでの競りは結構重要です。



「財宝の価値は小さいの3つで大きいの1つに相当するぞ。お金みたいなものだから沢山欲しいな。」


「いっちょかみが狙えるエリアはここくらいよね。中途半端に手を出して結局取れないってなるとチップが無駄だし、悩ましい…」



ここではスタートプレイヤーを表すラクダを取れる権利を得たり、市場で交換したり、魔法カードを手に入れたりできます。

「置いたチップの合計数値が同じだった場合、ラクダを持っているプレイヤーが優先になる。ラクダをないがしろにはできないな。」

「魔法、街で売ってるの?」

「科学じゃなくて魔法が発達した世界なんだろう。知らんけど。」


この魔法カードがかなり強烈で、うまく使うことができれば勝利は目前。

自分以外のプレイヤーはチップを表で配置しろだの、自分が選んだマスの財宝配布は行われなくなるだの無茶苦茶です。

魔法カードに多少の言語依存はあるので、一覧表などは作成した方がいいかもしれません。


宮殿

宮殿にはルールに従ってアーティファクトが置かれています。
入門ルール、上級ルール、人数によって配置の仕方は異なります。

宮殿の入り口にはこんな番人チップが置かれており…(強さもピンからキリまで)
この数字を上回る数置いていない場合は、そもそもアーティファクトの購入権を得られません。
でも…
差分の財宝を支払うことによって番人は買収できます。
7の番人がいて、自分が4のチップを配置していた場合、3つ財宝を払えば通してくれます。

それぞれのマスで最も高い数字のチップを置いていた人が最初にアーティファクトを買う権利があるのですが…

購入には自分が置いたチップの合計数、財宝を払う必要があります。
調子に乗ってチップをつぎ込みすぎると、とんでもない値段で買うしかなくなるということですね。
因みに使った枚数分に等しい種類の財宝で支払えというルールがあります。
(2枚使って入札していれば、2種類の財宝で払え。ということになりますね。)
ここで払えないと、2番手のプレイヤーに購入権が移ってしまいます。
慎重に値段をつけましょう。

最終的にアーティファクトを最も持っていた人が勝ちなので、宮殿も重要です。

「しかもアーティファクトにはそれぞれ1ラウンドに1回使える特殊能力がついてるから、手に入れればより勝利が近づくぞ」


例えば…


アラジンの不思議なランプ

手に入れた魔法カードをラウンド終了時まで何枚でも使えるようになる。

「魔法はかなり強力だから、これは絶対に欲しいね。」

空飛ぶ絨毯

3の強さのチップとして好きな場所に配置することができる。現在公開されている所にも置くことができる。

「3がいきなり飛んでくるのは相手にとっては想像以上にきついよ。3も上乗せされたらその場所での最大を奪い返されるのもザラなのよ。」



宮殿の番人マスにチップを置かなくても宮殿に入ることができる。(アーティファクトの購入権がある。)

「うーん、わざわざ門番のマスにそれなりの数字を置かなければいけなかったのに、それをパスできるのはお得だね。」

などなど…かなり強力

ゲームの終了

最後のアーティファクトが買われた時点でゲームは終了です。

最も多くアーティファクトを所持しているプレイヤーが勝利します。

プレイヤーはアラビアンナイトの世界へ…ファンタジー好きにはオススメの名作。


裏向きにして配置していくため、無茶苦茶多くチップを割いていると思ったら小さい数字ばかりだったり、魔法の力で自分のチップが除去されたり…
財宝は沢山欲しいのですが一筋縄ではいかないゲームでした。

アラビアンナイトの世界観が綺麗でやたらでかいボードによく表されています。

3人からしかプレイできないのは弱点ではありますが、アラビアンナイトのテーマをじっくり味わいたい人は絶対にプレイしてみてほしい作品です。

モルゲンランド(Morgenland) | 中古 | ボードゲーム | 通販ショップの駿河屋

モルゲンランド(Morgenland) [日本語訳付き] | 中古 | ボードゲーム | 通販ショップの駿河屋


実は僕、ドラビアンナイトも大好きなのです。

ポンペイ滅亡

西暦79年。

イタリア南部の街、ポンペイが一夜にして滅びた。
ヴェスヴィオ火山が噴火したことによって発生した火砕流が、街全体を覆い尽くしたのだ。

時速100キロを超える速度で広がる1000度の熱風は人々に逃げる隙を与えなかった。

そうして命を落とした人々に火山灰が積もり、遺体だけが朽ち果てた為、空洞ができた。

考古学者がこれに石膏を流し込み、火砕流が街を襲った時の様子を再現しようと試みると…

そこには子供を守ろうと覆いかぶさるようにしている親の姿や、熱風で全身を焼き尽くされ、悶え苦しむ人々の姿が生々しく残されていたのだった。

ポンペイ - Wikipedia
内容はショッキングですが、一度読んでみることをお勧めします。


ポンペイ滅亡 基本情報

プレイ人数 : 2〜4人
対象年齢 : 10歳以上
プレイ時間 : 45分

2人でも結構楽しい。
しかしテーマが重苦しい上に直接攻撃の要素があるので、万人に受けるゲームではないかもしれない。
紹介を聞いて面白そうだと思ったら、是非試してほしい。

どんなゲーム?

前半はポンペイの街を発展させるゲーム。
後半は広がる溶岩から人々を逃すゲームとなっています。

要は二部構成のちょっと変わったゲームです。


ボード。
ポンペイの街と火山があります…🌋
もう既に溶岩が火口から溢れでており、こんなん早く逃げんほうが悪いやろ感は強めです。


一部はこんなカードをプレイして、自分のコマをボード上に配置していきます。
普通にデザインが好きです。

まず4枚配られているので、このうちどれか1枚をプレイします。

そして対応する番号の建物に書かれている丸い部分のどこかに自分のコマを配置します。

8番のカードをプレイしたので、8番の建物のどこかにコマを置く。

これを最初は繰り返していくだけなのですが、火山の噴火(AD79)の1枚目がオープンされた時、ゲーム性が少し変わります。


この火山の1枚目がめくられてからは、下のようなカードが登場します。(あるルールに従って山札は最初に作られているので、火山の噴火カードが出てくるまでは絶対に出てきません。)


オーメン
これは前兆カードといい、これを引いたら即座に相手のコマを火山に放り込むことができます。ひどすぎる!

また、新ルールとして、縁者ルールというものが追加されます。

既に他のコマがある建物に自分のコマを置いた時、その建物に既にいたコマの数だけ自分のコマを追加で配置することができます。

配置のルールはいろいろありますが、だいたい同じ色の建物のどこか、もしくは中立の建物に置けると思ってもらえれば大丈夫です。

「中立の建物にコマを配置するには、この縁者ルールを使う以外に方法はないよ。」

「いっぱい配置した方がいいの?」

「一概には言えないねぇ。ゲーム終了時に生き残った人が多い人が勝ちだけど、同数生き残っていたら犠牲者が少ない方の勝利だからね。闇雲に人だけ増やしても全員逃すのはなかなか難しいし。」


そして2枚目の火山カードが引かれた時…


「どうするの?」

「こうするんだよ!」


今まで使っていた手札はもう使わない。呑気に人なんか配置している場合じゃないからだ。

「あっ、手札が!」

「もう繁栄なんて言っている場合じゃない!一刻も早く逃げなくては!」

手札は全部捨てて、もう使うことはありません。



そして、こんな溶岩タイルが入っている袋の中から合計6枚の溶岩タイルが配置されるまで順番に引いていきます。


それぞれボード上に書かれたイラストに対応したマークが書いてあるので、それに習って配置します。
同じイラストの物が出たら既に置かれた溶岩タイルに隣接するように配置します。


この時…


じわりと迫る溶岩。
「あっ…僕のコマが溶岩タイルに潰された!」

そうなってしまった場合はコマを逃げ遅れた人として火山の中に投げ込みます。

「ぐぅ、無念じゃ…。」

「イタリア人がそんなこと言う?」

6枚の配置が終わったら、6枚目の溶岩タイルを置いたプレイヤーの次の手番のプレイヤーから次の2つを行います。


A)溶岩タイルを引き、ボード上に配置する。

相手のコマが逃げにくい位置に溶岩タイルを配置しましょう。
また、時には直接相手のコマを消し炭にしてあげましょう。
ここがomenに次ぐ直接攻撃ポイント。この無慈悲な攻撃も仕方ないと割り切ってプレイできる人だけが、このゲームを楽しむのに向いている。

B)コマを2つまで移動させる。


通常、自分のコマを2つまで選んでそれぞれ移動させることができます。
移動させることによってボード上の門から町の外へ脱出できれば生還となります。

それぞれのコマの移動力は、今いるマスにいるコマの数に比例します。
3コマいれば3マス、2コマいれば2マス移動できるということですね。

「周りに人がいないとドンドン鈍足になっていくな。」

「多人数プレイだと妙な連帯感が生まれたりもするし、逆に抜け駆けして自分だけさっさと逃げ始めるやつが出てきたりするしで、なかなか面白いのよ。」

何れかのプレイヤーが最後の溶岩タイルを引いた時点でゲームは終了します。
盤面に残ったコマは全て火山の中に投げ込みます。
逃げ遅れですね…


最も多くのコマを生還させたプレイヤーが勝利します。
同数なら火山の中の犠牲者が少ないプレイヤーが勝利します。

最初は繁栄、最後は滅亡。2つのゲーム展開は飽きの来ない良システム、

あるタイミングを境に一斉に逃げ出す様が、不謹慎ではあるもののテーマにあっていると感じました。
テーマのブラックさから敬遠する人も少なくないとは思いますが、ゲームとしては非常に面白い為、僕もお気に入りのゲームの1つとなっています。


カードに書かれている情報は言語依存も無い為、日本語のルールさえあれば問題なく遊ぶことができます。

2人でも楽しい作品なので、是非プレイしてみて下さい!かなりおススメです。

相手にomenばかり引かれると少しムカつきますが、たかがゲームでギスギスしても仕方ないので運が悪かったんだと思いましょう…(笑)


ポンペイ滅亡 THE DOWNFALL OF POMPEII

ポンペイ滅亡 THE DOWNFALL OF POMPEII

ポンペイ滅亡 The Downfall of Pompeii ボードゲーム日本語説明書付き

ポンペイ滅亡 The Downfall of Pompeii ボードゲーム日本語説明書付き

アンコールワット

カンボジア北西部に存在するこの巨大な寺院は、世界遺産であるアンコール遺跡のうちの1つで、クメール建築の最高傑作であると言われています。

プレイヤーは当時この寺院を作った神々の王となり、自らの土地を美しく整備します。

他プレイヤーの土地を原生林で覆い尽くし、自らの土地は水路を引くことによって守りましょう。

アンコールワット 基本情報

プレイ人数 : 2〜4人(2人が面白いです。)
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 30分

どんなゲーム?

ジャングルの中の土地(個人ボード)にタイルを配置していき、相手より美しい領土を作るゲームです。


こんなボードが1人1枚配られます。ついたてがくっつけられるようになっている面白いボードです。


そして各プレイヤーはトラ、噴水、彫像のコマを1つずつ受け取ります。

そして配置していくタイルはこんな感じ。

プレイ人数によって何枚かタイルを取り除く必要があるので注意しましょう。

タイルをよく混ぜたら、各プレイヤーは5枚ずつタイルを手元に置きます。

ついたての手前に持ってきて、相手には見えないようにしておきます。

手番にやることは恐ろしく簡単で、以下の2つです。

①タイル、もしくは手元のコマを2つまでボードに配置する。

自分の手元のタイルを1枚ずつ、空いているマスに配置します。
この時、既に配置されている水タイル以外の上に重ねて配置することもできます。

自分のボードに配置できるタイルは中庭、仏塔、寺院、水の4種類です。
配置のルールとして、原生林以外のタイルと縦横斜めで接している場所にしか置けないことになっています。
(最初から個人ボードに書かれている寺院が全て原生林で埋め尽くされてしまった場合は、例外として自由な場所に配置できる。)

「中庭、仏塔、寺院はそれぞれ最後まで残っていればストレートにポイントが入るってことだよね?じゃあ水は? 」

「ここまでは自分のボードに置くタイルの説明。水の役割については次の説明でわかるよ。」

原生林タイル

このゲーム、個人ボードにタイルを配置していくゲームには珍しく、相手のボードにタイルを配置することができます。


それがこの原生林タイル。

これの配置ルールですが、「ゲームボードの外周に辺が接するように配置する」か、「既に置かれている原生林と辺が接するように配置する。」となっています。
要するに周りからどんどん侵食されていくイメージですね。


「あ〜。重ね置きできるから、これで相手の寺院タイルを潰してしまおうってことなの?」


「そう、だからここで水タイルが重要な役割を果たすんだよ。水タイルの上にはタイルを重ねて置けないから、原生林の侵食をブロックすることができるんだよ。」


迫り来る原生林を水でブロックした。ここはもう上書き出来ないので、寺院を潰すには迂回しなければならなくなった。

「そうか、原生林は斜めには配置できないから、水は有効な足止めになるね…でもこれだと原生林を沢山引いた人ばかり相手の邪魔ができてしまうね。」

「それも安心して。このゲームで最初に配られたコマを使えば、お邪魔プレイに対してきついカウンターができるのよ。」

コマの配置

「この子達をタイルの代わりに配置することもできたんだっけ。どういう効果があるの?」


コマにはそれぞれに対応しているタイルが決まっていて…
縦、もしくは横に連続して繋がっている枚数分得点が入ります。(斜めで接していても繋がっているとはみなしません。)


トラ → 原生林タイル
彫像 → 中庭
噴水 → 水


「なるほど、例え自分のボードが原生林で覆われても、トラをいい場所に配置できたら大量得点できるようになるのね。」

「そう、噴水も彫像もバカにならない得点を生む可能性があるコマだから、沢山タイルが連なっている場所に配置したいね。」


これだったら終了時に4点だ。トラに接している原生林が4つ縦横で繋がっているのがわかるだろう。

「タイルと違って何かを上に重ねることはできないし、ゲーム終了まで位置が変わることもないから配置は慎重にしたいね…。1個しかないし、正に虎の子だね。」


そしてタイルやコマなどの配置が終わったら…


②タイルの補充
裏向きのタイル山から自分の手元のタイルが5枚になるように補充します。


「やること2つのうち、1つは補充?簡単だね。」

「そうだね。基本的にはこれを繰り返していくだけ。すごくプレイしやすいゲームだよ。」

終了条件

②のタイルの補充で、王女タイルが5枚引かれたら、直ちにゲーム終了となります。

これが王女タイル。補充の時こいつを引いてしまったとしても、ちゃんと5枚になるように引くことができるので安心だ。

覆われていない中庭、仏塔、寺院の得点に、トラ、彫像、噴水で得た得点を合計し、最も点数の高いプレイヤーの勝ちとなります。(タイブレークは無し。)


盤面はこんな感じになります。なんだかいい雰囲気ですね。ウットリ

ちょーっと特殊な箱庭ゲーム

相手の個人ボードにバシバシと原生林を生やしていけるという、なかなか攻撃的な箱庭ゲームかと思いきや、それを利用することができるトラのコマがあったりする為、そこまでギスギスしない点が個人的には高評価です。

噴水やトラを置いていくと見た目にも楽しい(インスタ映え?)感じになっていくので、カップルにもおススメなゲームです。

若干入手難なのは弱点ですが、駿河屋やオークションなどでもたまに見かけますので、興味がある方は是非探してみてください。
(ボードゲームカフェでリクエストするのも手です。)


[ランクB] アンコールワット (Angkor) | 中古 | ボードゲーム | 通販ショップの駿河屋

平日のボードゲーム備忘録🐸

こんにちは、カワズです。


本日は公休だったので1日中ボードゲームをしていました。
僕がボードゲームを遊べるのも、ご一緒してくださる方のお陰ですし、感謝感激雨霰でございます。

プレイしたことがあるゲーム、ないゲームどちらも非常に楽しく遊ぶことができました。


①チケットトゥライド 北欧の国々

2人プレイ。日本語版なのに地名がカタカナ表記になっていない為、2人して目的地カードとボードを行ったり来たり…

コペンハーゲンオスロリレハンメル…その辺しかわからない…。」

「見失った…一体どこを繋げたかったの?私」

調子に乗って追加の目的地カード(18点)を狙ったものの、思ったより早く相手のコマがなくなり、未達成。
全て達成した相手に完敗


ダージリン(初)

茶箱を出荷し、得点を稼ぐゲーム。

一気に出荷すると高得点を狙えるが、得点が入るのは次の自分のターン開始時になる為、相手が新茶を出荷すると価値が下がってしまう。

相手が新茶を出荷できないタイミングで大量に出荷したい!

「出荷したいのにあと1枚足りない。」
「そのスキに3箱出荷する。次のターンまで残ってたら9点!」

終始リードされるも、終盤に送り込んだ3つの茶箱が高得点を連続で叩き出し、逆転勝利

勝ったから面白かったとかそういうことではなく、どのタイルを手に入れるか、どのタイミングで出荷するかが非常に悩ましい。
しばらく出荷されていない色の茶箱を出荷すれば、より高得点のボーナスを叩き出すことができたり、4個以上出荷すれば、した数だけボーナスが入ったり…

ナイスゲームでした。


もっとホイップを!
前に記事でも紹介した、もっとホイップを!もプレイしました。
このゲーム、勝ち方が未だによくわかっていないのですが、負けてるケーキを片っ端から食べ尽くすことにより辛勝
ワンゲームが(深く考えなければ)短いのでゲームとゲームの間にできるのが非常に優秀ですね。

カルカソンヌ 南洋

大好きなカルカソンヌの南国バージョン。
まず絵柄が綺麗です。
このカルカソンヌでは道や街を完成させて得点するのではなく、完成させることによって手に入る資源でVPタイルを購入して得点します。

「この島、繋がってる可能性があるね。僕もバナナ欲しい〜」

「でもそっち、ちっさい島やと思うで?ほら、私はバナナ7本。そっちは1本しかないよ。」
「あーっ!」

その後、魚を大量に手に入れながら食い下がるも、得点の大きなタイルをうまく獲得され惜敗
大好きなカルカソンヌで負けたのは非常に悔しい…。
リベンジマッチを希望します。



1日の終わりはcomedyさんで

今日も夕方からcomedyさんにお邪魔しました!
今回は超有名なボードゲームを中心にプレイしました。


宝石の煌き
もはや説明不要の人気ゲーム、宝石の煌き。
1度も勝ったことのないゲームなのですが今回も元気に大敗
連敗記録が12に伸びました。
どうやったら勝てるのか誰か教えてください…

2回目にして初勝利したやつ「これは好きやな。」
「好きなのに勝てん…」

カタン
これも名作中の名作。
12本の道を繋げてなんとか勝利しました。
やはり揺るぐことのない面白さでした。

魔法のラビリンス
裏面に磁石をつけた自分のコマを動かし、特定のマス目まで誘導するゲームです。
余裕そうに見えますが、ボードの裏側には見えない壁があり、闇雲に進むとぶつかって磁石を落とされてしまうようになっています。
どの辺りに壁があったかを覚えておく必要がある記憶ゲームとしての側面を持ちますが、進める歩数は結局サイコロの数なので運要素も大きいといったファミリーテイストのゲームです。
珍しく記憶が冴えたので勝利
「まずこっちいくやろ?…ポトン。あ…あれ?」
「そのミス何回目?!」


・5本のキュウリ

お手軽トリックテイキングゲーム。
最後のトリックだけはとってはいけない。

テーマはキュウリという魅力にかけたゲームなのだが、不思議と面白い。
運要素も強く、手札によってはどうしようもないことがある為、好き嫌いは分かれるかも…
勝利

勝てば辛勝、負ければ大敗(笑)

そんな感じで、王道から好みのゲームまで、幅広くプレイできた素晴らしい一日でした!
今日プレイしたゲームもそのうち記事にしたいなと思っています!

皆さんも興味があるゲームがあれば、是非遊んでみてくださいね〜


それでは👋

ヴァンパイア・クイーン

こんばんは。
休日は昼間から夕方にかけて惰眠を貪るヴァンパイア体質のカワズが今回ご紹介するのはこちらのカードゲーム。

ヴァンパイア・クイーンです。

そもそもヴァンパイア🧛‍♀️🧛‍♂️(吸血鬼)とは一度死んだ人間が生き血を求めて人を襲い、襲われた人もまたヴァンパイアとなり増えていく…
という伝説が残されている怪物でしたね。

そう聞くと、けっこうゾンビと近い存在なのかもしれませんね…🧟‍♀️

ヴァンパイアクイーン 基本情報

プレイ人数 : 3〜12人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 30分

どんなゲーム?

トランプの大富豪によく似たカードゲームです。
大富豪を知っている人であれば、ルールは容易に理解できると思います。
大富豪は最初に手札を出し切った人が勝ちですが、このゲームはカードを出し切れなかったプレイヤーの残った手札が失点となり、何ラウンドかやって1番失点の少ない人が勝利する。といった流れになっています。

使うカードはこのような感じになっています。
個性豊かなヴァンパイアがどっさり。
このカードを大富豪のようにプレイしていきます。
大富豪のようにと言ってもこのゲームにおいては8切りや11バックといった数字ごとの特殊能力は一切ありません。8を出して勝手に親になろうとしないように注意しましょう。


親が4を2枚出してきたので、6のシスター2枚で対抗します。
僕はこのシスターがお気に入りです。

大富豪はパスしても1人以外全員パスするまではカードを出す権利があったと思いますが、このゲームでは一回パスしたらカードを出すことはできません。パスする際は慎重にしましょう。


大富豪におけるジョーカーのような存在がこれ。ヴァンパイアクイーン
ゲームのタイトルにもなっています。

ジョーカーとして全ての数字の代わりとしてセットで出すこともできますし、このカードだけでプレイすれば最強のカードとして使うことができます。
大富豪であったジョーカーをスペードの3で刺すということもできない為、事実上最強のカードです。

ただし誰かが手札を出し切った時に、手札に残っていたカードに書かれている数字の合計値が失点になる為、こいつを残しておくとこいつ1枚で14失点を喫してしまいます。
出し惜しみに注意しましょう。


そしてこのゲームの特殊な味付けとして…

ヴァンパイアハンター です

このカードは自分が親の時のみプレイすることができます。
そして、そこからは少し特殊なヴァンパイアハンターラウンドが行われることになります。

ヴァンパイアハンターが出されたら時計回りに必ず1枚のカードを全員出します。
そして、その中で最も大きな数字のカードをプレイしてしまったプレイヤーが場に出たカードをヴァンパイアハンター含めて全て手札に加えます。(最初のヴァンパイアハンターは0扱い)


このように出したとすると1番大きな数字を出してしまったプレイヤーは2で、後出しの方が優勢となる為、奥の2をプレイしたプレイヤーがカードを全て引き取らなければならない。

この時の為に小さな数字を温存しておくことも有効な戦術となります。
ここでのヴァンパイアクイーンですが、ヴァンパイアハンターのラウンドではなんと1としてみなすという特殊ルールがある為、大抵の場合はカードを引き取ることを回避することができます。強すぎない?


なお、ヴァンパイアハンターは最後まで持っていると15失点。もしくは20失点を喫してしまう為、何が何でも他プレイヤーになすりつけたい所です。



手札を出し切ったプレイヤーは無失点。他のプレイヤーは手札に残ったカードの数字を合計し、失点します。

これを全5ラウンドやって、最も失点が少ないプレイヤーが勝利します。


ルールの覚えやすさ、適度な運要素、持ち運び安さに優れる好ゲーム


ヴァンパイアクイーンはそのルールの簡単さから非常に取り出しやすい優秀なカードゲームと言えます。
日本語版は出てはいますが、本当に簡単なルールなのでどのバージョンを買っても普通にプレイできます。
テーマがそこまで魅力的でないと感じる方もいるかもしれませんが、僕はこのホラーテイスト(全然怖くないですが)が好みなので、お気に入りです。

あと何故かこのゲーム勝率がいいので、そういった意味でもお気に入りのゲームとなっています(笑)

ブードゥープリンス 、ヴァンパイアクイーンを紹介できたので、近いうちにスカルキングの記事も書きたいと思います。

カカオ

カカオ(学名:Theobroma cacao)は、アオイ科(クロンキスト体系や新エングラー体系ではアオギリ科)の常緑樹である。カカオノキ、ココアノキとも呼ばれる。学名の Theobroma はギリシャ語で「神 (theos)の食べ物 (broma)」を意味する。

Wikipediaより


貨幣が導入される前は、通貨としても用いられていたというカカオ。
私達はこのゲームで貴重品であるカカオを栽培し取引する事で、部族に富をもたらすことを目指します。


余談ですが、僕はチョコレートが少し苦手です。
いただいたものは食べます。
チョコレートに限らず甘すぎるものが好きではないというのもありますが…
バレンタインデーなどを素直に楽しめないのは少し悲しいですね。


とはいえ大半の人はチョコレートが好きだと思いますし、今日はそんなチョコレートの原材料がテーマのボードゲームをご紹介します。

カカオ 基本情報

プレイ人数 : 2〜4人
対象年齢 : 8歳以上
プレイ時間 : 45分

どんなゲーム?

神の食べ物という大袈裟な語源の学名を持つカカオを手に入れ、お金を稼ぐゲームです。



プレイヤーごとにプレイヤーコマではなく、労働者タイルを持ちます。

人数によって何枚か抜いておく必要がある点に注意しましょう。
各プレイヤーはこのタイルをよく混ぜ、ランダムに3枚引いて手札として持っておきます。


そしてこんな個人ボードを貰います。
円形の少し珍しいボードです。
川が曲線を描くように流れていますが、これの-10の所に自分の色のミープルを置きます。
簡単に言うと、ここを一歩も進めてないとゲーム終了時に10失点するよ。と言う事ですね。



テーブルの中央にはジャングルタイルと呼ばれるものが置かれていきます。

初期配置のプランテーションと市場は固定です。
斜めに接するように配置します。

残りのタイルはよく混ぜた後、上から2枚をオープンしてテーブル中央付近に置いておきます。


スタートプレイヤーから中央のタイル群に労働タイルを配置していきます。
ここで重要なルールが1つ。


労働者タイル、ジャングルタイルはそれぞれ、同じ種類のタイルが辺で接するように配置することはできません。

どういうことかと言うと、ジャングルタイルと労働者タイルで市松模様になるように配置してください。ということです。

手番の流れ

A)労働者タイルの配置
手札から自分の労働者タイルを1枚選び、少なくとも一辺が既に置かれているジャングルタイルに接するように置きます。
この時向きは自由に変えることができます。

こんな風に置いてみました。


B)ジャングルタイルの補充
配置のルールは先ほど言った通り、労働者タイルとジャングルタイルが市松模様になるように配置していきます。
また、2枚の労働者タイルが配置されていないジャングルタイルに接する場合、ジャングルタイルを補充します。これは手番の終了時に行います。

例えばこうなっていると、本来ジャングルタイルのあるべき場所の周りに白と紫の労働者タイルがありますよね。
なので場にオープンされているジャングルタイルから一枚選んで補充しています。
ゲームは必ず綺麗な市松模様になるように進んでいくのです。


C)ジャングルタイルによるアクション
さて配置するとどうなるか…
ここでもう一度自分の持っている労働者タイルを確認してみましょう。

それぞれの辺にミープルの絵が描かれていると思います。

つまり、ジャングルタイルに接している辺のミープルの数だけ対応するアクションが可能になります。
カカオがいっぱい欲しければ、ミープルの多い辺を接するように置きたいですね。

アクションできるのは手番プレイヤーに限りません。
Bの補充によって自分の労働者タイルにジャングルタイルが接したプレイヤーも行うことができます。


対応するアクションは以下の通りです。


プランテーション

カカオ畑からカカオを獲得できます。
描いてあるプランテーションが1つならカカオ1つ。2つなら2つ獲得できます。
勿論、ミープルが2人いる辺を接するように配置できれば、報酬は2倍になります。

なお、各プレイヤーカカオをしまっておける場所が個人ボードに書いてありますが、このキャパは変化しません。

5つを超えて獲得したカカオは消滅します…
タイミングを見計らって売却しましょう。

市場

隣接させた労働者の数だけ、カカオを売却できます。売却できる価格は真ん中に書いてある数字ですね。


金鉱

簡単です。隣接させたミープル1つにつき描かれているお金が貰えます。
2人で探したからといって金鉱の金が増えるものか…?と思いましたが、1人じゃ持って帰れないくらいの金だったんでしょうね。




これもストレートで、泉に隣接させた辺のミープルの数だけ時計回りにミープルを進めます。

最初の状態のまま放置すると最終的に10金も失ってしまう為、ある程度は進める必要があります。逆にプラスなら最後にお金がもらえます。
命の泉です。


太陽の礼拝所

隣接した辺のミープルの数だけ、太陽石が一個貰えます。
これも持てる数の上限が決まっています。
3個を超えた分の太陽石は失われてしまいます。
使用しなかった太陽石はゲーム終了時に1金となりますが、使用する場合は…

※重ね置き
ゲーム終了間近になると、ジャングルタイルの山がなくなるわけですが、その時太陽石を支払うことによって、既に置いてある自分の労働者タイルの上に新たな労働者タイルを重ね置きすることができます。

もちろん、隣接する場所のアクションを行えるので既に周りがジャングルタイルで埋まっている労働者タイルの上に重ね置きする事が出来れば強烈です。


神殿

ゲーム中には効果を発揮しません。
最後に、神殿に隣接している労働者タイルの数が最も多いプレイヤーが6金貰えます。
2位は3点です。

同率1位がいた場合などについての詳しい処理は、説明書をよく読んでおきましょう。


AからCまでの流れを行い、労働者タイルを補充して次のプレイヤーの手番に…

といった流れを繰り返していきます。

ゲームの終了

全てのプレイヤーが労働者タイルを置ききったらゲーム終了です。

神殿のボーナス、泉のボーナス、太陽のボーナスを計算し、最もお金を持っているプレイヤーが勝利します。

最後持っているカカオは1円にもなりません。ゲームのタイトル、カカオなのに…

※お金が同じだった場合はカカオを多く持っている人が勝ちます。「神の食べ物」の面目躍如ですね。



また、このゲーム拡張がいくつかあります。

このショコラトルはチョコレートに加工する工場などが出てきて、バレンタインゲームとしてはいい感じなので興味があれば調べてみてください。

カカオ CACAO/ボードゲーム

カカオ CACAO/ボードゲーム

カカオチョコレートボードゲーム

カカオチョコレートボードゲーム

駿河屋やヤフオクなどでも比較的手に入りやすいです。

【番外編】休日。ボードゲームフリーマーケットと温泉

こんにちは、カワズです。

本日は仕事がお休みだったので…


京都市右京区山ノ内にあるcomedyさんのフリーマーケットに行ってきました!

comedyさんは嵐電山ノ内駅から歩いてすぐの所にあります。

ビルの3階です。

遊べるゲームは数え切れないくらいありますし、店員さんもお客さんもとてもいい人達ばかりで、おススメのボードゲームカフェです。

本日購入したものたち。

・チケットトゥライド 北欧の国々

2〜3人用のチケライ。
チケライによくあるボードだけの拡張ではなく、これさえ買えば遊ぶことができます。
列車コマやカードも勿論ついていますよ。

しかも…カードのデザインが美しい!

雪が積もっています。☃️🌨

クリスマスに家でやりたい、唯一無二のチケットトゥライドです。


・カエルの軍隊

やったことのないゲームですが、カエル大好きなので買ってしまいました。

ルールを読むかぎり、ほんの少しアブストラクトっぽいですが、コマが可愛いので良しとします。


白いコマが特に美味しそうです。
クッキー&クリームのアイスってこんな感じですよね。


・ヴァンパイアクイーン

これはそのうち記事を書こうかなと思っています。
変則的な大富豪のようなゲームです。
スカルキング、ブードゥープリンスは持っていたのですが、やっとクイーンも購入することが出来ました。

嵐電で更に右京区の奥地へ…

comedyさんは数日後にまた行く予定だったので、今日はゆっくり温泉にでも行こうかなと衝動的に決意。
再び嵐電に乗り、有栖川駅へと向かいます。


有栖川駅から歩いて数分。

天山の湯が見えてきました。


落ち着いた雰囲気ですね〜

(何も準備してこなかったので)カウンターで200円のタオルセットを借ります。



暖簾の前にはセラミック足湯があります。
これが結構気持ちいい…


メインの温泉もジャグジー、サウナ、電気風呂などなど一通り揃っています。
中でも好きなのは寝湯。(兄弟揃って寝湯大好きです。)
考案した人に何らかの賞をあげたくなります。


風呂上がりは寝転び処へ…

畳に小さな布団が敷いてあって、寝ることができます。
僕はここが大好きなのでずっとダラダラしています…(笑)

久々の休日を満喫しました!
やはり温泉はいいですね〜。
疲れも取れたことですし、帰ったらのんびりボードゲームの記事を書こうかなと思います。


ご覧いただき、ありがとうございました〜